第78話

音楽家の彼女です②(るぅとくん日常編)
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2019/08/12 12:25
それから私は毎日
るぅとくんの部屋にご飯を運びにいっていた
さとみ
さとみ
お前寂しくねぇの?
さと兄と2人きりでの夕食。
突然さと兄がるぅとくんの話題を出した
あなた

寂しくない…って言ったら嘘になるけど私、るぅとくんの夢を応援してるから。
それにるぅとくんの歌は沢山の人々を笑顔にできるし!

さとみ
さとみ
へぇ…?
あなた

それにるぅとくんが歌つくってるところすっごくかっこいいしね!

さとみ
さとみ
確かにな‪w
夢に向かって頑張ってる奴ってすげぇかっこいいよな‪w
あなた

うんっ!

あなた

さと兄は夢とかあるの?

思わず聞いてしまった
するとさと兄はくすりと笑って
さとみ
さとみ
もちろん。
まだ内緒だけど
と言った
私は
あなた

私に何か出来ることとかあったら言ってね!
なんでも協力するから!

さとみ
さとみ
なんでも?‪w
あなた

で、できる範囲で…

さとみ
さとみ
‪w‪w‪w
ありがと。あなた
あなた

うん!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次の日朝ごはんをるぅとくんの部屋に届けるといつもは「おはよう」と返してくれるるぅとくんが寝ていた
あなた

(疲れちゃったのかな…)

そう思って傍にあった毛布をかけてあげた

すると
るぅと
るぅと
やめてくださいっ
るぅとくんに振り払われた
あなた

え?

見るとるぅとくんは
顔を真っ赤にして涙をこぼしていた
あなた

ど、どうしたの?

るぅと
るぅと
僕っ…あなたのこと信じてたのに…っ
あなた

ど、どういうこと?
意味が分かんないよ?!

るぅと
るぅと
もう話しかけないでくださいっ
ご飯もいりませんからっ!
そういうとるぅとくんは私を部屋から追い出した




私、何かした?
私の目から涙が零れた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その日私は学校に欠席の連絡をした

風邪っぽいので熱をはかると38度もあった
さと兄は、
さとみ
さとみ
なるべく早く帰る!
そう言ってくれた
私は1人、
自分の部屋のベッドに横たわりながら泣いていた
るぅとくんはこんな時いつも看病してくれたっけ…
だめだ。
るぅとくんのことばかり考えてしまう…
あなた

るぅとくん…なんで?

私は1人、そう呟いた
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