それから私は毎日
るぅとくんの部屋にご飯を運びにいっていた
さと兄と2人きりでの夕食。
突然さと兄がるぅとくんの話題を出した
思わず聞いてしまった
するとさと兄はくすりと笑って
と言った
私は
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次の日朝ごはんをるぅとくんの部屋に届けるといつもは「おはよう」と返してくれるるぅとくんが寝ていた
そう思って傍にあった毛布をかけてあげた
すると
るぅとくんに振り払われた
見るとるぅとくんは
顔を真っ赤にして涙をこぼしていた
そういうとるぅとくんは私を部屋から追い出した
私、何かした?
私の目から涙が零れた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その日私は学校に欠席の連絡をした
風邪っぽいので熱をはかると38度もあった
さと兄は、
そう言ってくれた
私は1人、
自分の部屋のベッドに横たわりながら泣いていた
るぅとくんはこんな時いつも看病してくれたっけ…
だめだ。
るぅとくんのことばかり考えてしまう…
私は1人、そう呟いた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!