第48話

過去
1,727
2019/07/12 11:18
まぁ全部話すとはるとは退学になり、
俺は王子様役をして、舞台は成功して…
俺はあの子と付き合うことになった訳だが…
ななもり
ななもり
あ、あのさ…
今度お祭り一緒に行かない?
初恋の相手
初恋の相手
えっ!///
ふたりきりの帰り道。
俺は思い切って声をかける
初恋の相手
初恋の相手
いきたいっ!
いく!絶対いく!
彼女は大賛成のようだ
ななもり
ななもり
じゃぁ日時とかはあとで連絡するね
初恋の相手
初恋の相手
りょうかい!!
そうしてふたりはそれぞれの家に別れた
当日┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
彼女side━━━━━━━━━━━━━━━
私は久々に押し入れから浴衣を引っ張り出してきた
初恋の相手
初恋の相手
これ…デート…だよね
私はそっと呟いた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
まだ5時なのに境内はとても賑わっていた
待ち合わせ場所の鳥居の前に急ぐ
そこには紫色の浴衣に身を包んだ彼がいた
ななもり
ななもり
あっ!可愛い〜!
彼のその一言で私の胸は大きく高鳴る
初恋の相手
初恋の相手
えへへっ!///
ありがとう!なっくんもかっこいい!
すると彼は少し頬を赤く染め、ありがと…と呟いた
ななもり
ななもり
んじゃ、いこっか
なっくんはそう言って少し微笑む
かっこいい…なぁ…
この時はまだ2人は知らなかった…
これからものすごい悲劇が待ち受けていることに…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
私達はわたあめを食べて…

たこせんを食べ…

かき氷も食べて…

金魚すくいをして…

射的もして…

りんご飴を食べて…

ヨーヨー釣りをして…

チョコバナナを食べて…
初恋の相手
初恋の相手
え?食べ過ぎ?
うるさぁい!‪w
お祭りデートを楽しんだ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ななもり
ななもり
そろそろ花火だね!
あそこの鳥居までいこっか
初恋の相手
初恋の相手
うん…!
この神社は山の上の方にも鳥居があるのだ
おそらく花火のベストスポットだろう

しかし思ったよりも人はおらず、静まり返っていた
ななもりside━━━━━━━━━━━━━━━
やっと花火か〜‪w
すごい緊張しちゃった…‪w
俺は少し勇気をもてたらしく、
スっと手をさし伸ばすことが出来るようになった‪w
すると彼女がそれに気づいて
照れながらも手を握ってくれた
愛おしい…
その時
俺の横を黒い影が横切って行った
初恋の相手
初恋の相手
ゔゔっ…
横からうめき声が聞こえる
彼女のお腹は真っ赤に染っていた
ななもり
ななもり
っ!???
とにかく病院だ
でもここに救急車は止まらないだろう
下まで降りなきゃ…
俺はハンカチを彼女のお腹に当てると
彼女をおんぶする
初恋の相手
初恋の相手
な…っく…ん?
ななもり
ななもり
喋らないで?
ゆっくり息吸って…吐いて…
初恋の相手
初恋の相手
ご…めっ…んね…?
ななもり
ななもり
謝らないで…
俺まで泣いちゃうじゃん…
初恋の相手
初恋の相手
たぶ…ん…むりだ…から…
初恋の相手
初恋の相手
ご…めっ…
初恋の相手
初恋の相手
で…もぉ…なっくん…は…生きてね…?
初恋の相手
初恋の相手
しん…だら…ゆっ…るさなっ…い…から!
そう言うと彼女は喋らなくなった
シヌワケナイジャン‪w
アイツサッキマデ ワラッテタヨ?
ななもり
ななもり
っ…
俺の頬を涙が伝う
脳が「死んだ」と告げる
違う!死んでなんかない!
まだ、生きてる…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そこからはよく覚えていない。
誰かが救急車を呼んで、彼女が病院に運ばれたらしいけど。
まぁ、彼女は星になった…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その絶望の中出会ったのがsnsで、
俺に第二の人生を与えてくれた訳だが…
ある出会いがまた俺を変えた
あなたちゃん。
彼女に出会ってから俺の中のトゲがするりと抜けた
…ような気がした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺はるぅとくんやさとみくんのように
トクベツナカンケイではない。
けど…
ななもり
ななもり
諦めきれねぇよ…

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