まぁ全部話すとはるとは退学になり、
俺は王子様役をして、舞台は成功して…
俺はあの子と付き合うことになった訳だが…
ふたりきりの帰り道。
俺は思い切って声をかける
彼女は大賛成のようだ
そうしてふたりはそれぞれの家に別れた
当日┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
彼女side━━━━━━━━━━━━━━━
私は久々に押し入れから浴衣を引っ張り出してきた
私はそっと呟いた
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まだ5時なのに境内はとても賑わっていた
待ち合わせ場所の鳥居の前に急ぐ
そこには紫色の浴衣に身を包んだ彼がいた
彼のその一言で私の胸は大きく高鳴る
すると彼は少し頬を赤く染め、ありがと…と呟いた
なっくんはそう言って少し微笑む
かっこいい…なぁ…
この時はまだ2人は知らなかった…
これからものすごい悲劇が待ち受けていることに…
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私達はわたあめを食べて…
たこせんを食べ…
かき氷も食べて…
金魚すくいをして…
射的もして…
りんご飴を食べて…
ヨーヨー釣りをして…
チョコバナナを食べて…
お祭りデートを楽しんだ
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この神社は山の上の方にも鳥居があるのだ
おそらく花火のベストスポットだろう
しかし思ったよりも人はおらず、静まり返っていた
ななもりside━━━━━━━━━━━━━━━
やっと花火か〜w
すごい緊張しちゃった…w
俺は少し勇気をもてたらしく、
スっと手をさし伸ばすことが出来るようになったw
すると彼女がそれに気づいて
照れながらも手を握ってくれた
愛おしい…
その時
俺の横を黒い影が横切って行った
横からうめき声が聞こえる
彼女のお腹は真っ赤に染っていた
とにかく病院だ
でもここに救急車は止まらないだろう
下まで降りなきゃ…
俺はハンカチを彼女のお腹に当てると
彼女をおんぶする
俺まで泣いちゃうじゃん…
そう言うと彼女は喋らなくなった
シヌワケナイジャンw
アイツサッキマデ ワラッテタヨ?
俺の頬を涙が伝う
脳が「死んだ」と告げる
違う!死んでなんかない!
まだ、生きてる…
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そこからはよく覚えていない。
誰かが救急車を呼んで、彼女が病院に運ばれたらしいけど。
まぁ、彼女は星になった…
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その絶望の中出会ったのがsnsで、
俺に第二の人生を与えてくれた訳だが…
ある出会いがまた俺を変えた
あなたちゃん。
彼女に出会ってから俺の中のトゲがするりと抜けた
…ような気がした
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俺はるぅとくんやさとみくんのように
トクベツナカンケイではない。
けど…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!