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第1話

第一印象は最低最悪
2,408
2018/11/30 16:56
◯◯
◯◯
パパ今度はどんな方なの?
父親
父親
あなたと同い歳の子だよ
◯◯
◯◯
てことはまだ高校生?!
◯◯
◯◯
そんな人が本当に私の護衛として務まるわけ?

高校生に任せるなんて、ついにパパは私の命なんてどうでもよくなってしまったのだと思った。
父親
父親
まあ、落ち着きなさい。
彼は見かけによらず優秀だ。
父親
父親
今までの誰よりも

″今までの誰よりも″

その言葉に驚いて唖然としていたら、背後からコンコンと部屋をノックする音が聞こえてはっとした。
父親
父親
入りなさい

重圧な扉のドアノブをガチャリと鳴らして開かれる。


ガタイの良い黒スーツの男達に連れられていたのは、周りの男より明らかに華奢で血管が透き通るほど色素の薄い肌をしている男の子だった。

ユンギ
ユンギ
.....

眉間に皺を寄せて、私の顔をじっと睨みつけてくる。
ユンギ
ユンギ
....なんで俺を拉致した
″目的はなんだ″と、彼はその鋭い眼差しを今度はパパ向けた。 
父親
父親
そんなに頭に血を登らせることはない。
父親
父親
君をここに連れてこさせたのは私の隣にいる娘の護衛をしてもらいたいからだ。
ユンギ
ユンギ
....俺がこいつの護衛だと?
ユンギ
ユンギ
は、笑わせんな

なんなのこの男。
態度も大きい上に口が悪すぎる。
父親
父親
もう少し口には気をつけなさい。君の周りと君の人生を狂わされたくなければね。
父親
父親
それに、タダでとは言わない。
毎月君には報酬を渡すつもりだ
ユンギ
ユンギ
……手取りは
父親
父親
100は確実に約束しよう。ただし、上手く始末してくれたらの話だが。


今までの護衛を遥かに上回る報酬額だ。

悔しいけれど、それだけこの色白男には実力があってパパからも期待されてるってわけね...。
ユンギ
ユンギ
…仕方ねぇ。その話乗ってやる



この色白男も金が欲しいってわけか。

どいつもこいつも金、金、金って…。

本当にこの世の中は汚い。

父親
父親
そうと決まればこの契約書に署名してくれ。

色白男は万筆を手に取ると言われた通り契約書に ″민 윤키″ と名前を残した。
作者
作者
″민 윤기″ ではなくわざと、″민 윤키″にしました。後々お話に関係してきます。
父親
父親
無いとは思うが、万が一私の愛娘と色恋沙汰でも起こした時には……
父親
父親
君も分かっているだろうね?
ユンギ
ユンギ
生憎この女は俺の好みとかけ離れてるんで

人を小馬鹿にしたように鼻で笑う姿を見て、はらわたが煮えくり返ろうとするのをなんとか堪えた。
◯◯
◯◯
私だってこんな色白男、死んでも好きになったりしないんだから!

第一印象は最低最悪。

こんな男とこれから過ごしていくなんて....。

これからの事を考えるだけで気が滅入る。

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