第33話

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2023/01/13 15:00
あの日から丸々2週間経った。


電車に乗ると、いつも通りマコちゃんが待ってくれてる。
マコ
マコ
あなたちゃん!久しぶり!
あなた

久しぶり。

マコ
マコ
2週間何しとった?
あなた

勉強したり、推しを見漁ったり.......

マコ
マコ
うちはダンスに打ち込んどった。笑
マコ
マコ
あなたちゃんの推しって誰?
あなた

あー.............

私の解釈が合ってたら、マコちゃんとマユカは同じダンススクールに行ってるはず。


私はそのダンススクールにいるRIMA、もといリマちゃんを推してるんだけど。

リマちゃんと会ったことは他の人には内緒にしてる。

マユカのことガッツリ相談しちゃってるから。



これは言っちゃダメなやつだ、そう瞬速で考えて
あなた

内緒。

マコ
マコ
え~、誰やろ??笑
マコ
マコ
ちなみにうちはKーPOPが好き!
マコちゃんはにこっと笑って、遠い目をした。
マコ
マコ
やけんうち、韓国に留学するんよね.........
あなた

え!?

その言葉に驚いてたら、マコちゃんは慌てたように私をなだめた。
マコ
マコ
あ、その、まだ時間はあるんやけど
マコ
マコ
うちなんかが
オーディション受かっちゃって。
すご.........マユカが師匠っていうくらいだもん。
あなた

おめでとう!凄いじゃん?

ちょっと悲しくなったけど、できるだけ明るく祝ってあげたら

マコちゃんは照れた顔をした。
マコ
マコ
うちもさすがに不安でさ。
マコ
マコ
んでも、背中押してくれた友達がおって
マコ
マコ
その子、リオっていうんやけど
マコ
マコ
そのリオのために頑張りたいから......



心臓がドキン、と大きく波打った。

同時に電車が揺れて、つり革どうしが当たって音を鳴らした。

そんな電車の光景を見ながら、自然とリオちゃんのことを思い出してた。


それってあのリオちゃんだよね。絶対。


マコちゃんの背中を押したっていうリオちゃんがかっこよく感じて


次会った時この話しよう、って心に決めた。
あなた

私も応援してるから。

マコ
マコ
.......ありがと。
マコちゃんは他にも何か言いたげだったけど


にこっと笑って、駅まで何も話さなかった。
















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