第7話

知ってる
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2022/03/09 07:05
フョードル視点












あなたさんが行ってから2年が経過した














ゴーゴリさんとは普通







この人に黙るという選択肢はないのだろうか

















最初は興味本位で着いて行った









数十年前、僕を狙う奴は沢山いるけど、決して誰も僕を誘拐できなかった。其れは勿論警備のせい







何もかも制限されてて、ストレスが溜まる
早く出ていきたい、殺したい










そんな気持ちでいっぱいだった時に貴方が来た







警備を余裕で殺しているのも凄かったし、何より雰囲気が圧倒的な何かを感じた








初対面で僕の事をお姫様と呼んだり、跪いて手の甲にキスしたり、僕を引き憑かせるような言葉をかけたり、かなりの変わり者だと思ってた







だけど、何故か、いつの間にか憑かれていた










踏み込んでは行けない所に入ってしまった

そこからはもう出られないというのに












僕だって頭は鈍くない





あなたさんが僕を利用してるって事なんて、とっくの前から知ってる




最初から、もしかしたら今も僕はあなたさんの手の上なのかもしれない










僕が気づいてるってこともきっと分かって僕と一緒にいる








僕が生まれた瞬間にあなたさんの捨て駒なんだろう








そして利用しやすくする為に僕を依存させた














何故僕を利用しているのかは多分、僕という存在と異能を欲しているからだと予測している






僕を完全なる悪に染めて使える時に使う

そういう思惑













僕以外にも沢山の捨て駒があるんでしょうね

一人欠けても予備を沢山出しておく








とても人間のする事とは思えないです














でも、そこが1番のあなたさんの魅力








常識を覆すような思考で、尚且つ其れが普通だと思っている異常人







何に対しても大した情はなく、人殺しを好む











あなたさんは幾つもの隠していることがある




そこには触れてはいけないんだろうけど















ゴーゴリ「そして次の問題ー、ってあれ、どうしたのドス君。顔物凄いことになってるよ。まさに魔人!!」









ドス「魔人?」








ゴーゴリ「そうだ!ドス君のあだなは魔人にしよう!恐いしこの世の魔を全部集めたような人だから!」









ドス「魔人、、、、、ふふっ、いいですね」













まさに、あなたさんの奴隷にピッタリです」








ゴーゴリ「(え?ドス君今奴隷って言った?あなたちゃんの?え、ドス君ってもしかしてドM?え、何かさっきより凄い顔してるんだけど?あ、あなたちゃんの奴隷主義かなんかかな?)」












そうです、あなたさんの捨て駒、奴隷で居ていいのは僕だけなんです

僕が他の奴らより強かったら、利用しやすかったらきっとあなたさんは僕だけで足りるでしょう





さっきまで利用されてて気に落ちていた自分が意味分かりません











ふふっ、あなたさんに認めて貰えるように要らないやつは消していきましょう












僕だけがあなたさんに相応しいのです














ゴーゴリ「(目が本気━━━━━━!!!!!)」

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