第8話

新上級構成員
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2022/03/12 04:31
「初めまして!菜乃 ウリツカヤです!露西亜と日本のハーフだけど生まれた時から日本だったので、露西亜語全然分からないし見た目以全部日本です!好きな食べ物は激辛スパゲティで、長所は身体能力が高いところです!!分からない所や不規則なところもあるかもしれませんが、今日からよろしくお願いします!」


※ポートマフィア全員、あなた様が露西亜人だということを知りません











ポートマフィア会議室で白髪の低いポニーテールをし、紺色のパッチリした目、ワンピースとマントとネクタイの面探偵風ロリータ服を着た「菜乃 ウリツカヤ」はそう言う








新しい上級構成員だ













森「彼女は数年前の高級ビル大量無差別殺人事件を起こした張本人。過去に約200人以上もの人を殺した実績があるよ」













中也「200人…」







尾崎「異能力はなにかえ?」









菜乃「尾崎幹部!私の異能は“緑の天幕”です!辺り一面、正確には1km以内の範囲であれば自然を操る事ができるんです!例えば地面から木や草を生やしたり、川を流し込むことが出来ます!!その時私は手を合わせて握って自然の神様に感謝の気持ちを述べるんです!」










尾崎「ほぅ、まさに自然の女神じゃのう」








菜乃「自然の女神なんて!恥ずかしいですよ!!」









尾崎「ふふっ、愛しいのう」










尾崎と菜乃が話に花を咲かせる



それを興味無さそうにあなたにバックハグをし、外を眺めていた太宰に菜乃は気づく













菜乃「!!太宰さんじゃないですか!有名だったんで会ってみたかったんです!噂通り全てが素敵な方ですね!」









太宰「へぇ、そう。ところで邪魔しないでくれる?」








菜乃「へ?」












突然の太宰の発言に菜乃は間抜けた声を出す












太宰「今私はあなたを味わうのに忙しんだ。他人が視界に入ってこないで」











中也「太宰手間ェ言い過ぎだぞ!」








太宰「事実でしょ?」









中也「だーかーら!そーゆー問題じゃ」










菜乃「あはは、大丈夫ですよ。初対面でそう言われたら誰でもこうなりますよ。ていうか、私こういうの慣れてるし…」












最後の方をボソッと言う




少し悲しそうな顔をして、下を向く姿はさぞ美しいに限るだろう











中也「!な、何かごめんな、、、」
















少し顔を赤らめて言う中也は相当ウブなのだろう









そんな菜乃と中也のことを見ても表情が変わる様子のない太宰は続ける













太宰「ねぇーーーーー森さん、私あなたと帰っていい?早くあなたとラブラブし〜た〜い〜」











駄々をこねるかのように言う太宰











森「そ、そんな事言われても、、、」








あなた「はぁ、太宰君。会議は真面目に受けてください。じゃないと1ヶ月接触禁止にしますよ」











太宰「会議しか勝たん」










変わりようが凄い太宰










森「そ、それでいいよ、、、」













再びあなたと太宰はくっつく

一方的に太宰が引っ付いてるのだが












中也「あなた!嫌なら殴っていいんだぞ!あと少しは動じろ!」











そんな姿を静かに見ていた菜乃の目は酷く冷めきっていた
















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太宰視点








鬱だ、こんなの







私がそう思い始めたのは会議のあった日から1週間経った時










朝起きると当たり前かのように菜乃ウリツカヤがいた

その日は疲れ切っていた為、部屋に入って来た事には気づかなかった






そして其奴は紅茶を入れはじめた




私は慌てて起きてなんでここに居るのかを聞いた

その時なんて言ったと思う?


「あ、え、っと、太宰さん仕事でつかれていたし、いつも見ているとあまり寝てなさそうだったので、私が癒してあげようって思って、、、あ、余計なお世話でした?」






だってさ



本当に何言ってるんだろう

私の癒しはあなただけなのだけれど



それに、余計なお世話でした?って何だよ

迷惑極まりないことに気づいてないことにもイラついてすぐに部屋から追い出した









「私の部屋に勝手に入っていいのはあなただけ、私の癒しはあなただけ、私はあなたの紅茶しか飲まない。分かった?もう二度と来ないで」






そう言ったらバタバタと走っていく音が聞こえた
聞き耳をたてると中也とすれ違って宥めてもらっていた


嗚呼、ただの男好きか









そうイライラしながら着替えているとドアがなった




















「太宰君、入っていいですか?」



















声が聞こえた瞬間、私はイライラが一瞬でなくなった
愛する人の声が聞こえたから





私は先程までの事もあり、嬉しくなりすぎて勢い良くドアを開けた












「ちょっ、太宰君、ドア開けてすぐ抱きつかないで下さい。倒れます」















そう言いながらもしっかり受け止めて腕を私の背に回してくれるあなたは女神なのだろう






あなたは首領から書類を届けに来ただけらしい


なんであなたに限って紅茶いれてくれないの?




その後勿論私は今すぐにでもあなたを感じたかったので部屋にあなたを引き込み無理矢理ベッドに倒し犯した














気持ちよかったなぁ

















でもその幸せな日々は続くはずもなく、菜乃ウリツカヤの気持ち悪さはヒートアップしていった






時には出かけに誘ったり、
服を用意してきたり、
合同任務しないかと言われたり、
胸をわざと当ててきたり、
風呂に入ってきたり、





兎に角寒気がするほど気持ち悪い




何度もされる度にきつい言葉、暴力をしても繰り返す






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