第2話

普通の学園生活を志望します 2
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2021/01/12 07:01
佐々木摩耶
おはよう!柚希!
小林柚希
わっ、びっくりした……。おはよう、摩耶。
いつも通りに、佐々木摩耶に挨拶をして自分の席にいって荷物をおく。私の席は、窓側の一番後ろ。好ポジションである。
大野渚
おはよう、小林
隣の席の大野くんが挨拶をしてきた。私は彼が苦手だ。クラスの女子は彼はカッコいいといつも言っている。でも、私は性格が気に入らない。私の失敗を笑ったり、からかったりしてムカつくからだ。だから、あまり関わりたくないし、教科書とか忘れたらコイツに借りるハメになる。
小林柚希
お、おはよう。大野クン。
かたことになってしまった。コイツ相手になると少しかたことになってしまう。
大野渚
ハハッ!やっぱりお前って面白いよな!
少しかたことになったぐらいで笑うなんて子どもみたいだ。まぁ子どもだが。
佐々木摩耶
ちょっと、大野くん!柚希のこと笑うなんてひどいでしょ!
摩耶が大野くんに注意をしている。
大野渚
別に挨拶をしただけじゃん
佐々木摩耶
でも、笑ったじゃない!
大野渚
はぁ?べつに反応が可愛いなって思ったからだし!
佐々木摩耶
可愛いって、あなた柚希のこと好きなの?
大野渚
別に普通だわ!
小林柚希
も、もういいって!
これもいつものルーティーンだ。もう、めんどいけど、私が止めないと止まらない。
村上蒼太
おーい!大野!
大野渚
なんだよ村上!
村上蒼太
漫画持ってきたぜ!
大野渚
おっ、ナイス村上!
席替えをしたいが、私のクラスの担任がめんどくさがりやなので1度やったからもうやんないと言っている。だから、1年間コイツの隣なのである。






どうか神様。私に普通の学園生活をさせてください!!!

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