今日これで何回目の溜息なんやろ
俺は見ちゃいけないとわかりつつもアンチたちが書き込んでいるサイトを開いてしまう。
それも毎日のように。
何か他のことしようかなと思って立ち上がってみたんやけど何もする気が沸かんかった
急に立ち上がったせいか目眩がして座り込んでしまう。
ふと時計を見てみると、12時でそろそろ昼飯食べなあかんな、と考えてはいるもののその場から動かない。なにしろお腹が空かないのだ。
ここ最近はまともな食事をとっていないと思う。何週間か前から食欲が沸かなくなって、最近では小さなおにぎりさえも食べれずに吐き出してしまう。唯一口にしているのはゼリーや栄養ドリンクぐらいやと思う。
ふらふらと立ち上がり冷蔵庫を見てみると、賞味期限間近の菓子パンがあった。
パッケージを開けて苺ジャム入りのパンを見つめる。決してまずいものではないが、美味しそうに見えない。それでもほとんど惰性で口に押し込む。
口に入れた途端吐き気が込み上がりトイレに駆け込む。
咀嚼を殆どしていないパンが口から落ちたけれどまだ吐き気が収まらない。食べているものは全くといっていいほどないから胃液ばかりが吐き出される。
う3・40分吐き気と格闘し、やっとのことで壁を伝いながら立ち上がった
寝室に入ると倒れ込むようにしてベッドに入った
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!