第3話

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2019/08/13 05:17
プルルルルルルルル プルルルルルルルル




電話の着信音で我にかえった。
色々なことをずっと考えていたら放心状態になっていたらしい。
《着信中》の下には見慣れた“うらたさん”
の文字。
うらた
うらた
もういいよ
じゃあな
突如としてあの言葉がフラッシュバックし、スマホを手に取る
志麻
志麻
わざわざ電話をかけてくるっちゅうことは嫌われてないよな
少し震える指で画面をタップする。
そしてすぐに安心したような焦ったようなうらたさんの声が聞こえてくる。
うらた
うらた
っもしもし、志麻くん?
志麻
志麻
もしもし、、、
うらた
うらた
よかった…
あ、あのさ、最近4人で遊べてないじゃん。だからもしよければ、志麻くんの家で遊ばないかなぁって思って。坂田とセンラは全然いいよって言ってる。
志麻
志麻
…………
(よかった、俺まだみんなに嫌われてないんや)
うらた
うらた
志麻くん?
志麻
志麻
あ、あぁええよ
いつ遊ぶん?
うらた
うらた
じゃあ今度の土曜日は?
(なるべく早く志麻くんに会わないと)
志麻
志麻
うん、ええよ
(うらたさん達だけには嫌われたくない)
うらた
うらた
それじゃ、また今度
志麻
志麻
またな
通話が終わり、大きく息を吐く。
ただただ嫌われてないことがわかり安心していた。
志麻
志麻
(そうとなれば、掃除せんと)
部屋には食べかけのパン、栄養ドリンクの瓶などいろんな物が散乱している
こんな部屋を見たら確実に引かれてしまう
“嫌われたくない"
その言葉だけが脳内を支配していた








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作者
作者
3話短いですね。
でも切りがいいのでここで終わります。
作者
作者
うらしまの登場多くてすみません🙇
次はさかせんの二人も登場するので
作者
作者
それじゃあ ばいばい👋

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