━夢の中━
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そう考えると途端に恐ろしくなってきた。
いままでずっと信じてきた仲間達からも見捨てられ、独りになる。夢とは一応わかっているが、それが正夢になってしまうんじゃないかと怖くなった。
こんな夢を見てしまうのも毎日のように開いてしまうアンチの書き込みかもしれない。
そもそも何故そんなものを見るようになったのか。それは一ヶ月前になる。
その日はとにかく最悪な1日だった。
浦島坂田船の待ち合わせに遅刻してうらたさんに怒られ、打ち合わせでは振り付けを間違えまくり、帰りにはゲリラ豪雨が来てずぶ濡れになった。もとから疲れやストレスが溜まっていたのもあって、ヤケ酒を飲んだ。
お酒であまり記憶はないが、そのときになんとなく検索したのがアンチの掲示板だったんだと思う。その掲示板に書かれている言葉を見てからだんだんと食欲がなくなり今に至る
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うらたぬきside
最近志麻くんがおかしい。この前の打ち合わせではしょっちゅう間違えるし、Twitterに何週間も浮上していない。げつようびだって休んでいる。
何かあるのはまるわかりだ。志麻くんは何かあっても周りに言わないから、こっちから聞き出そう。そのためには志麻くんに会わないといけない。
そこでたぬきさんは考えました。志麻くんの家に坂田とセンラの3人で遊びに行こうと!
早速2人に連絡。そして即答でOK。やっぱり2人も同じことを考えていたらしい。そうとなれば志麻くんに電話をしなければ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。