中島敦
あれ?ここ何処だっけ?
ピピピピピピピピピピ〔携帯〕
中島敦
わっ!な、、、何?何?何?え、、、
ピピピピピピピピピピ〔携帯〕
中島敦
えーっ あー はいはいはい、出ます出ます出ます出ます
中島敦
今出ます、すぐ出ます
中島敦
ボタンどれ?これ?あーどれだもう
ピッ
中島敦
あっ、もしもし
太宰治
『グットモーニーン!』
中島敦
あっ、、、太宰さんですか
太宰治
『それより新しい寮の方はどうだい?』
中島敦
お陰様で、野宿に比べれば雲の上の宮殿のようです
太宰治
『それは善かった。枕元の着替えは皆からのプレゼントだ』
中島敦
何から何までありがとうございます
太宰治
『ところで敦君、いきなりで申し訳ないが、、、』
中島敦
んっ
太宰治
『緊急事態が発生したのだ』
中島敦
緊急事態?
太宰治
『一刻を争うのだよ。指定の場所に来てくれたまえ、君だけが頼りだよ』
中島敦
は、、、はい、分かりました
太宰治
『いいかね?敦君』
中島敦
はい
太宰治
『部屋を出たら、ドアを閉めて後ろを見ろ!』
中島敦
後ろ?うわっ!
中島敦
何ですこれ
太宰治
何だと思う?
中島敦
朝の幻覚
太宰治
はっずれー!
中島敦
まさか襲撃?罠に掛かったとか?
太宰治
自分で入った
中島敦
はあっ?
太宰治
ドラム缶にはまる自殺法があると聞いたものだから試してみたのだよ。だが、苦しいばかりで一向に死ねない。しかも、自力では出られない、、、死にそう
中島敦
でも、自殺法なのですからいずれ死ねるのでは?
太宰治
私は、自殺は好きだが苦しいのも痛いのも嫌いなのだ
〔ドラム缶を倒した〕
太宰治
助かったよ、敦君。君が居なかったら2つ折りになるところだった
中島敦
他の同僚に助けを求めなかったのですか?
太宰治
電話したよ、死にそうなんだけどって、そしたら"おめでとうございます"だってさどう思う?
中島敦
でしょうね
太宰治
全く、異能力者って連中は皆何処か心が歪だ
中島敦
ところで、、、
太宰治
なんだい?敦君
中島敦
なぜまた寮に戻っているんですか?何か用事でも?
太宰治
うん、あなたの部屋に行こうと思ってね
中島敦
なぜ、あなたさんの部屋へ?
太宰治
これから起こしに行くのさ
中島敦
へ?
太宰治
いや、何ね、彼女すごい低血圧なの
中島敦
でも、鍵とかは、、、
太宰治
ここにある
〈ガチャ〉〔ドアを開ける〕
中島敦
えっ!勝手に入っていいのですか?
太宰治
いいの、いいの、敦君もおいで
中島敦
はあ、あの、、、太宰さんとあなたさんって付き合っているのですか?
太宰治
ん?付き合ってないよ
中島敦
えっ、ならどうしてそこまで、、、、
太宰治
ん~、どうしてだと思う?
中島敦
え~と
太宰治
ほら、あなた起きて
あなた
ん~、あと5時間位、、、、
太宰治
こら、こら、今日はやることがあるんだから
あなた
はっ、そうだった
中島敦
うわっ!
あなた
あれ?敦君がいる
中島敦
すみません、勝手に上がってしまって
あなた
んぁ~、いいの、いいの
太宰治
おはようあなた
あなた
あぁ、おはよう
あなた
んぅ~、よく寝た。治今日も食べてくの?
太宰治
もちろんだよ
中島敦
?
あなた
敦君
中島敦
はい
あなた
朝御飯もう食べた?
中島敦
いえ、食べてませんけど
あなた
そっ、じゃ、丁度良かった。一緒に食べよ
中島敦
はい!?
あなた
はーい、何かリクエストがあるものー?
中島敦
ちょっと、待って下さいよ
あなた
ん?どしたの?
中島敦
僕は、いいですよ。悪いですし
〈グウウウウ〉
あなた
でも、お腹はすいてるんだ
〈ニヤ〉
中島敦
うっ
太宰治
まぁまぁ、座って座って
中島敦
ですが!
あなた
敦君!
中島敦
は、はい
あなた
今食べないとお昼頃何も出来なくなるかもよ
中島敦
うっ
あなた
何かリクエストは?
中島敦
、、、、、、お茶漬け、、、
あなた
治もそれでいい?
太宰治
あぁ
〔食べた〕
中島敦
御馳走様でした
太宰治
敦君、敦君
中島敦
何です?太宰さん
太宰治
美味しかっただろう?
中島敦
はい!何故か分からないですけど、すごいぬくもりがあって安心出きるような、、、そんな味がしました
あなた
ふふっ、ありがとう。また食べにおいでよ
中島敦
はい、ありがとうございます
あなた
じゃ、私着替えたいから、悪いけど外出てって貰える?
中島敦
すみません、長いしてしまって
あなた
いえいえ
太宰治
あなた、着替えるの待とうか?
あなた
あ~、大丈夫、大丈夫、すぐ追い付くから
あなた
じゃ、またね敦君
中島敦
はい!ありがとうございました
〈バタン〉〔ドアが閉まる〕
あなた
ふぅ~、早く着替えよーっと
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第12話 11
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