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第1話

ハート型の花火
4,618
2020/07/04 11:32
あなたside


ほんとに人が多い…!



歩くのも大変だな〜



日向「うぉー!射的だ!」




西谷「翔陽!勝負するか!?」




日向「しましょう!」




ダダダダダ……!!




影山「日向ボケェ!待てコラぁぁー!!!」




澤村「あ、おい!日向!西谷!影山!
勝手に行くな!…って、もう遅いか」




田中「俺着いていきます!」




翔陽と飛雄と西谷先輩は射的の屋台を見つけて走っていっちゃった…




田中先輩が追いかけてくれたけど大丈夫かな?




月島「ねぇ」




あなた「ん?どうしたの?」




月島「それ、僕にもちょうだい」




それって、わたあめのことかな?




私は今、田中先輩が買ってきてくれたわたあめを食べてる




蛍くん、甘いもの好きだしね〜




あなた「はい!どーぞ!」




月島「ん…」




(パクッ)




あなた「おいしい??」




月島「…甘い」




あなた「わたあめだからね!?」




月島「そんな甘いものたくさん食べてたら太るよ?ニヤニヤ」




あなた「女の子に太るとか言っちゃダメなんだよ!!?」




月島「え?女の子?どこどこ?」




とか言ってキョロキョロする蛍くん、




相変わらず顔に似合わずいい性格してるね…!?




あなた「そんなこと言う人にはもうあげません!!」




月島「は?それは関係ないでしょ」




(ギャーギャー)




菅原「おーいお前ら!そろそろ花火見るとこに移動するぞー!」




あなた「はーい!」




花火見る時に食べるもの買っとこうと思ったのに…!




蛍くんと言い合いしてたらそんな時間なくなっちゃった、




澤村「あなた、これ買っといたぞ!」




そう言って大地さんが持ってたものは、




あなた「たこ焼きにじゃがバター!!」




大好きなものだ!!




縁下「あなた、甘いのも好きでしょ?」




いちご飴とタピオカ…!!




あなた「ありがとうございます!!!
どれも大好きです…!」




大地さんと縁下先輩優しすぎるよ…




澤村「田中に連絡したら、4人は別のとこで見るらしいから俺達は5人で見るか!」




菅原「あなたはぐれるなよ?」




菅原さんがいたずらっぽい笑顔で言ってきたから




あなた「そんな子供じゃないので大丈夫です!!」




そう自信満々に返した。




━━━━━━━━━━━━━━


みんなこの辺で座ってる…




あなた「あの!この辺なら花火見れそうですか……」




って、誰もいない!?




え、こんなことある?




数十分前の私へ、




今の私はどうやらみんなとはぐれちゃったみたいです。




とりあえず誰かに連絡しないと




……





スマホを見ると画面が真っ暗




私電源切ってたっけ?




(カチッ)




電源ボタンを押してもつかない…




充電切れでした。




あなた「え、どうしよう…」




まずみんな私がいないこと気づいてくれてるかな?




(バァーン!!!!)




あなた「花火始まっちゃった…」




綺麗だけど、一人で見ても楽しくないし、早くみんなを探そう



ーーーーーーーーーーーーーーー

菅原side


菅原「おーいあなた、大丈夫か?」




そう言いながら振り返ると、




菅原「…は?」




あなたがいなかった




菅原「大地!あなたがいない!」




澤村「はぁ!?」




縁下「あなたに後ろを歩かせるべきじゃなかったですね…」




月島「電話しても出ないです」




あなたは普段から可愛いけど、今日は浴衣も着てていつもより可愛い




今までは俺たちが一緒にいたから声をかけられることはなかったけど、




一人でいるってなったらきっと危ない




菅原「俺探してくる!!」




一刻も早く見つけないと…!


━━━━━━━━━━━━━━


…どこだ?



花火が始まったからか、屋台の通りはだいぶ人が減った




でも、あなたらしき人は見当たらない…




菅原「…くそ、」




あ…

















見つけた















(パシッ)




菅原「あなた…!」




あなた「スガさん!!!」




良かった…




特に何もなかったみたいで




菅原「あなた、なんで電話出ないんだよ…」




あなた「それが、充電切れちゃって…」




そういうことか…




菅原「ほんとに、心配した…」




あなた「他のみんなはどこですか??」




菅原「あぁ、今から連絡すrーー」




「ねぇねぇ!この花火大会のジンクス知ってる??」



「なになに!?」



「好きな人と2人で花火を見て、ハート型の花火を見ることができたら、その恋は叶うっていわれてるの!!」



「え、なにそれ!めっちゃロマンチック!」




「だよね〜!あー、いつか好きな人と来たいなぁ!」



あなた「スガさん??」




菅原「…あ、なに?」




あなた「電話、しないんですか?」




菅原「あぁ、俺のも充電切れみたいで…
花火見るの、俺と2人じゃダメか?」




あなた「全然大丈夫です!!
みんなを探しながら横目で見てたんですけど、ほんとに綺麗ですね…!」




俺はジンクスなんて信じない




でも、そんなことにすがりたくなるくらいに




俺はまだ、





















あなたのことを諦められないでいる…
























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