第72話

保健室
あなたside


縁下「失礼します」


シーン


あなた「誰もいないみたいですね…」



縁下「そうだな」


ストッ


縁下先輩は私を保健室まで運んでくれて、椅子に優しく座らせてくれた


あなた「ほんとにありがとうございました!
すみません、重かったですよね……」



縁下「いや、全然軽かったよ
もっとちゃんと食べないとね?ニコ」



あなた「私、結構食べてますよね!?笑」



縁下「まぁ、そうだな笑
今度一緒にケーキでも食べに行くか?」



あなた「え、行きたいです!!」



そんな会話をして先生を待っていたけど、戻ってくる気配がない



縁下先輩も忙しいよね……?




しかも、この後部活あるし、



あなた「縁下先輩??
私は大丈夫なので、先に戻ってもらって大丈夫ですよ!」




縁下「そんなわけにいかないでしょ、ほら足出して?」



あなた「え、?」


縁下side

保健室に行って先生を待ってたけど、全然来ないから俺がやってあげようと思った



あなたは気を使って戻っていいって言ってくれたけど、せっかく2人きりなんだ……



スッ


縁下「……っ!」



あなたに足を出してもらったけど、思ってたよりひどい



クイッ



あなた「ウッ……」



縁下「あなた?痛い?」



あなた「だ、大丈夫です(涙目)」



少し触っただけで痛そうだった



足を捻ったんだと思って湿布を貼ってテーピングで固定した



縁下「……多分これで少しはましになったと思うんだけど、」



あなた「全然さっきより痛くないです!
縁下先輩すごいですね!」



そう言って、教室に戻ろうとしたあなたを慌てて止めた



縁下「ちょっと、どこ行こうとしてるの!?」



あなた「え?教室です!」



縁下「ダメに決まってるでしょ!
今日は俺たちの部活が終わるまで保健室で大人しくしてて!」



あなたside

縁下先輩がテーピングで固定してくれて大分楽になった



これ以上心配かけられないから平気なフリして早く教室に戻ろう



部活もやらなきゃだし!



って思って立ち上がろうとしたら縁下先輩に止められた



しかも、部活は休めって……



あなた「え!?なんでですか!私は大丈夫ですよ!?」



縁下「絶対ダメだ」



縁下先輩はいつも優しい



田中先輩や西谷先輩に対しては例外だけど…笑



そんな縁下先輩が少し怒っているように見えた



あなた「……分かりました、」



縁下「ん、いい子だなニコ」



ポンポン



あなた「…///こ、子供扱いしないでくださいよ!」



ガラッ!!!



??「あなた!大丈夫かー!?」



縁下side

あなたに今日は部活を休むように言ったら、すごく不満そうな顔で了承した



そんな顔も可愛いと思ってしまう



ポンポン


頭を撫でると照れたような顔で



あなた「子供扱いしないでください!」



なんて言うから余計に愛しく思えてきた



縁下「だって子供だろ?笑」



あなた「んな!?」



そんなどうでもいい会話をしながら、この時間がずっと続けばいいのにって思っていたら、



ガラッ!!!


勢いよく保健室のドアが開いた



??「あなた!大丈夫か!?」



あ、この声は……



縁下「西谷、もっと静かに入ってこい」



西谷「おう!力!」



あなた「西谷先輩!」



西谷「聞いたぞ!優勝したんだってな!すごいな〜!!」



あなた「えへへ、…///」



西谷「てか!足!大丈夫なのか!?
月島に聞いたぞ!」



あなた「大丈夫ですよ!縁下先輩がテーピングで固定してくれたので!」



西谷「そうかそうか!!」



ワシャワシャ



あなた「ちょ、西谷先輩〜!笑」



バシッ



西谷とあなたが楽しそうに話していて、



さっきまで俺に向けられていた笑顔が今は西谷に向いている



それが気に食わなかったのか、気づいたら西谷の手を掴んでいた……



西谷「……力?」



縁下「西谷、そろそろ戻るぞ」



西谷「え、今来たばっかだぞ!?」



縁下「もうすぐ部活も始まるんだから」



西谷「それもそーか…あなた!」



あなた「はい!」



西谷「帰り!迎えに来るからな!」



あなた「待ってます!!」



縁下「ほら、行くぞ」



あなた「縁下先輩ありがとうございました!」



ピシャッ



俺はそこまで自分の気持ちに鈍感じゃない



これがどういう感情かなんて分かってる



なぁ、あなた……



お前はいつになったら俺の、



『俺達の』気持ちに気づいてくれるんだ…?


あなたside


縁下先輩と西谷先輩が戻って、保健室には私1人になった



部活行けないのか…



ガラッ



みんなが部活してる間どうしようかなって考えてるとまた保健室のドアが開いた


スガさんと大地さんだ!



あなた「スガさん!大地さん!」



怪我でもしたのかな??



あなた「どうしました??」



菅原「あなたが心配できたんだよ笑」



澤村「またお前は、どうせ無理しすぎたんだろ」



なんで知ってるんだろう?



菅原「縁下に聞いたからな〜」



エスパー!?



澤村「顔に出てるぞ笑」



あなた「え"っ!」



どうやら私は顔に出やすいらしい……



澤村「大人しく休んでろよ?
俺らは部活行ってくるから」



あなた「私も部活行きたいですー、」



菅原「ダメに決まってるでしょ笑
ほら!大人しくベッド行った!」



あなた「はーい……」



澤村side

ベッドに行こうとするあなたは足を痛そうに引きずっていた


澤村「おい、大丈夫か?
ほら、掴まれ」



俺はベッドまで運んであげよう思った



あなた「大地さん、すみません💦
失礼しmーー」


ヒョイッ



澤村・あなた「「!?」」



菅原「俺が運ぶ!」



俺の肩に腕を回そうとしていたあなたをスガがお姫様抱っこをした



あなた「ちょ、スガさん!恥ずかしいですよ…///」



菅原「お?照れてる?かーわい!」



あなた「からかわないでください!」



びっくりした



スガは言いたくないがモテる



かっこいいし、優しいからな
女子とよく話してるのを見る



でも、いつでも話しかけるのは女子からで、スガからいくことはない



だから、あなたを自分からお姫様抱っこしたことに驚いた



前からあなたに対するスキンシップは激しいと思っていたけど、



今、俺に向けられたのは明らかに



『嫉妬の目』だった



そうか、スガ……






お前 "も" なのか