第77話

質問攻め
~リビング~

あなたside

はい。
私はなぜかリビングで正座させられてます。




それで正面には……




澤村「それで?1から説明してもらおうかなニコ」




菅原「あいつ誰?知り合い?いつ出会ったの?」




縁下「…心配してたんだぞ?」




月島「男と出掛けるとか、ありえないんだけど」





……このように、笑顔が怖い大地さんと、真顔で質問攻めしてくるスガさんと、優しいけど目が笑ってない縁下先輩と、相変わらずな蛍くんがいます。




澤村「あなた?黙ってても分からないよ?」




あなた「え、いや、あの、その」




怖いよ!?
てかまず、なんで私怒られてるの!?




私はさりげなく奥にいる西谷先輩と田中先輩に助けを求めるため視線を送るけど…




西谷・田中「……フイッ」




目すら合わせてくれない、




裏切り者……っ!




菅原「まずあいつ誰なの?どーゆう関係?」




あなた「いや、ちょスガさん落ち着いてください!」




菅原「落ち着いてるから、早く説明して」




あなた「えーっと、白布さんはですね、GW合宿で私が音駒に行った時に助けてくれまして…」




縁下「助けるってどういうこと?何があったの?」




あなた「迷子になりました




月島「なに?聞こえないんだけど」




あなた「迷子になったんです!」




蛍くん絶対聞こえたでしょ!いじわる!




澤村「ほう、それで?」




あなた「え?それで、とは?」




澤村「なんでそれが今日一緒にいたことに繋がるんだ?」




菅原「そうだよ、なんで今日一緒にいたの?」




何回も言うようだけど、怖い……




いつもは優しいから余計に!




あなた「いや、そのて、天童さんが!」




月島「誰?」




蛍くんも怖いよ、




あなた「白鳥沢の、ほら!前一緒にいた人です!」



澤村「あぁ、赤髪の」




あなた「そう!その人です!」




菅原「その人が?」




あなた「もうすぐ誕生日らしくて、プレゼントを一緒に選んで欲しいって」



澤村「それであなたは行ったわけだ?」




あなた「は、はい」




縁下「理由は分かったけど、今日部活の後すぐに1人で帰っちゃって、帰りも遅いし、心配してたんだからな?」




澤村「縁下の言う通りだ。次はちゃんと誰とどこに行くのか言えよ?」




いや、私もう高校生なんだけどな…




みんな過保護すぎないですか?




あなた「え、でも私もう高校sーーー」


菅原「なに?」




あなた「なんでもないです……」




澤村さんが怒ると怖いのはいつものことだけど、スガさんが怒ってるとこ見たことないよ…




怖すぎる!




いつもは大地さんを抑えてくれるのに、なんで今日は一緒になって怒ってくるの…!




あなた「次から気をつけます…」




澤村「よし!」




全員「(次なんてないけどな……)」

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白布side


~白鳥沢~

川西「お、おかえり」



白布「ただいま」



川西「どこ行ってたんだ?」



白布「天童さんのプレゼント買いに行ってた」



川西「そうか」



今、聞くか……?



白布「た、太一」



川西「ん?なに?」



白布「その、さ、なんていうか、誰かの『特別』になりたいって思ったことある?」



やばい、なんか恥ずかしいぞ?



川西「…は?お前が?そう思ったのか?」




白布「え、いや、まぁそうなんだけど、」




川西「……あなたちゃんか?」




は?いや、なんでこいつ分かんだよ…




川西「図星か、まぁ可愛いもんな」




やっぱり誰から見ても可愛いのか…




白布「それでさ、あなたを見てると変な気持ちになんだよ…」



川西「例えば?」




白布「あなたが他の男と話してるとこ見るとムカつく」



川西「…他は?」




白布「……一緒にいて楽しい」




他にもいろいろあるけど、言い出したらキリがない気がする…




川西「それはお前、あなたちゃんのこと好きなんだろ」




白布「……は?」




え?俺が、あなたのことを好き?




いやいやいや、会ったばっかりだぞ?




そんなわけないだろ




……





ない、よな?




川西「まず間違いなくそういうことだろ」




白布「……。」





川西「そうかー、お前が恋か…」




白布「こ、い?」




こい、コイ、鯉……




『恋』!?




白布「太一、恋って?」




川西「は?そりゃー、あなたちゃんの彼氏になりたいと思うだろ?」




彼氏…?



そりゃ、なれたら良いのかもしれない。




でも、




白布「分からない…」




川西「んー、じゃあ、あなたちゃんの笑顔をずっと見てたいと思う?」




それは、




白布「思う」




川西「あなたちゃんを笑顔にしたいと思う?」




白布「あぁ、」




川西「そういうことだよ。」




…は?難しすぎだろ




どーいうことだよ




まず恋ってなんだ?彼氏って?




彼氏になったからといってあなたとずっと一緒にいられるわけじゃない




あなたは烏野で俺は白鳥沢




それは絶対変わらないんだ




川西「理由もなく会いたいと思わねぇ?」




白布「それは、」





確かに今日、烏野のやつが羨ましいと思った




あなたと理由なくずっと一緒にいられるから




だからといって、これが『恋』なのかって言われたら、




俺には




白布「……分からない」




分かんねぇよ…そんなの、




あなたといると、初めて思うことばっかりなんだよ…




他の男と話してることに腹が立ったり…




俺と一緒にいて笑ってくれることが嬉しかったり…




帰る時に、まだ一緒にいたいって思ったり…




烏野のやつらをどうしようもなく羨ましいと思ったり…




川西「もう、答え出てるじゃねぇか」




白布「……え?」




川西「お前ははっきりしないことが1番嫌いだろ?そんなお前が『分かんない』って思った時点でそういうことだろ」




そういうこと…?




俺が、あなたを好きだってこと?




白布「でも、俺はあなたといて"楽しい"とか、"嬉しい"とかの感情よりも、笑顔が向けられる相手が俺だけじゃなかったり、あなたと一緒に住んでる男がいたり、俺以外といても楽しそうにするあなたがいることに"悔しい"って思う気持ちの方が強いんだよ」




付き合ってるやつらはみんな楽しそうに笑ってる




でも、今日あなたといて俺が思ったことは、プラスの感情よりマイナスの感情の方が強かった



川西「それは嫉妬だろ?
てか、恋=楽しい・嬉しいだと思うなよ?」




白布「え?」




川西「両想いになれれば、楽しいことや嬉しいことが、増えるかもしれないけど、それでも辛いことだってあるんだからな?
ましてや、自分ばっかり好きで、相手がどう思ってるか分からない『片想い』の状態なんか辛いに決まってんだろ」





そっか、そうだったんだ…




あなた、俺はお前のことが好きみたいだ




あなたは俺のことなんかなんとも思ってないだろうけど、




白布「…ありがとう太一。



俺、頑張るよ」




川西「おう」




あなたの『特別』になれるよう俺なりに頑張っていこうと思うからさ、





白布「覚悟してろよ


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川西side


そうか、白布が『初恋』か〜




あなたちゃん可愛かったもんな…




てか、あんだけ可愛かったら白布の他にもあなたちゃん好きな人たくさんいるだろ




白布の気持ち気づかせちゃって大丈夫だったかな?笑




まぁ、俺は白布を応援するけどな




『初恋』だもんな、




とりあえずは、




川西「これから楽しくなりそうだな