第119話

あの時の後悔
あなたside

(コンコン)




あ、白布さんかな?




(ガラッ)




白布「あなた、今からいいか?」




あなた「はい!」




潔子さんと仁花に一言言ってから部屋を出た


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白布「なにか飲むか?」



自販機の近くの椅子に座って話すことになった



あなた「あ、今お財布持ってないので大丈夫です!」



白布「…じゃあなんかオススメあるか?」




サイダーとかさっぱりして好きだけど、白布さん炭酸飲めるのかな…?




ココアとかミルクティーもいいな…




あ!これ!




あなた「これ!この抹茶ミルクおいしいですよ!!しかも珍しいんです…」




烏野の自販機にはないんだよなぁ、




(ガコン)




白布「ほら」




あなた「え?」




白布「好きなんだろ?やる」




あなた「いいんですか?」




正直すごく飲みたい




白布「素直にもらえよ笑」




あなた「ありがとうございます!!」



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白布「それで、話なんだけど…」




あなた「はい!どうかしたんですか?」




白布「俺、あなたのことが好きだ。
だから、付き合ってほしい。」




え……




白布さんが私を?




好き?




付き合うって、彼氏彼女になるってことだよね




白布さんが私のことを好きって言ってくれたのはすごく嬉しい




私も白布さんが好きだから




でも、




『付き合いたい好き』なのか分からない




白布さんは私なんかと付き合いたいって思ってくれてるんだ




まだ、同じ気持ちかどうか自分でも分からないのに付き合うなんて失礼だよね?




ちゃんと自分の気持ちがどうなのか、自分で分かってからじゃないと…




あなた「あ、あの、すごく嬉しいです。
ありがとうございます。
でも、私まだ、好きとかよくわからnーー」




白布「今すぐ好きになってほしいなんて言わない!あなたが俺のことをただの他校の先輩だと思ってることなんて分かってる。
付き合って、一緒に色んなことをするうちに俺のことを意識してくれればいいんだ…」




白布さんは今にも泣きそうな顔でそう言ってきて、私に

























『はい』以外の返事を選ばせてくれなかった…



















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白布side



分かってた




あなたがなんて返事をくれるのか




俺はきっと、『他校で仲がいい先輩』っていう位置づけでそれ以上でも以下でもない




だからきっと、




言い方はどうであれ




『付き合えない』




そう言うと思う




でも、俺が気持ちを伝えたことで他のやつらのことも意識しだして、俺以外を選ぶ可能性のことを考えると




『はい』以外の返事は聞きたくなかった




俺は白鳥沢だから、会える回数は少ない




でも、烏野は毎日会える




そうなったら俺を選ぶことはまずないだろう




だから、あなたの返事を遮って、




『今は好きじゃなくても、一緒にいるうちに意識してくれればいい。』




こんな内容を伝えた




あなたは優しいから俺を傷つけないように俺がほしい返事をくれるだろう




ずるいことなんて分かってる




でも、どうしても…















あなた、お前が欲しいんだよ


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菅原side


あぁ、なんで俺ってこんなにタイミングが悪いんだろう…




たまたまなんだよ、ほんとに




喉が渇いてお茶でも買ってこようと思っただけなのに




なんでこんな場面に遭遇しなきゃいけないんだよ




好きな人が、俺の目の前で他の男の彼女になるって、




菅原「ほんと、ついてないなぁ…




大地が昼に言ってた




「それでいいのか?」




ってこのことを言いたかったのか?




…ほんとにバカだよなぁ




俺も、











お前大地も…







大地だってあなたのとこ好きなくせに、なんで俺のこと心配してんだよ





まぁでも、そんな大地の優しさにも気づかない俺が




1番バカだよな
















俺があの時、あいつのことを追いかけていたら





こんなことにはならなかったのか…?





それとも、俺があなたを見つけていたら、





あなたの隣には俺がいれたのか?





後悔したってもう遅いんだ





もう、あなたはあいつと付き合うことになったんだから…






でも、






















そんな簡単に諦められるほど軽い気持ちじゃないから










俺は俺なりに気持ちを伝えていくことにするよ…