第90話

嫉妬
及川side

プルルルルプルルルル📞


及川「誰かの携帯なってない?」



誰のだろ



あなた「あ、私でした!」



あなたちゃんか〜



花巻「出ねぇの?」



あなた「…あー、後でかけ直そうかなって、笑」



なんで出ないんだろ?




岩泉「俺らのことは気にしなくていいから今出とけ、急用かもしれねぇだろ」



あなた「は、はい…」



ガチャ



あなた「もしmーーーー」



??「あなた!!!」



及川・岩泉・花巻「…は?」



お、男!?



あなた「ちょ、スガさん!急に大きい声出さないでくださいよ…」



菅原「今そんなこと言ってる場合じゃないの!どこにいるの!?全然帰ってこないし心配してるんだよ??」



あなた「心配って、私もう高校生ですよ!?
1人でも大丈夫ですし、帰る時に連絡しますって!」



菅原「だめ!すぐ迎えに行くからどこにいるのか教えて!」



あなた「迎えは来なくて大丈夫です!!
それに、まだ17時前ですよ!?」




菅原「…とにかく!どこにいるの!?」




あなた「学校の近くのショッピングモールですけど…迎えは大丈夫ですからね!?」



ガチャ



あなた「切れちゃった…」



えーっと、



及川「だ、誰?」



あなた「あ、先輩です!」



こ、声的には澤村君じゃないね…



澤村君だったら今すぐにあなたちゃんを送り届けないと俺達が死ぬ



花巻「いつもあんな感じなのか?」



あなた「?まぁ、一緒にいない時はよく電話きますね!」



松川「愛されてるんだね」



あなた「違いますよ笑
みんな私のこと心配しすぎなんです!過保護なんですよ!」



4人「(過保護の域軽く超えてるだろ…)」



岩泉「まぁ、あなたのことが心配になる気持ちは分かるけどな」



俺達と初めて会った時も襲われてたしね…



ーーーーーーーーーー

菅原side

今日は体育館の点検で部活は休みのはずなのに、寮に帰ってしばらく経ってもあなたが帰ってこなかった



どこ行ったんだ…?



嫌な予感がしたから電話したら、ショッピングモールにいるらしく、すぐに寮を飛び出した



~ショッピングモール~

…どこだ?



あなたを探してたら、青城の制服を着た男4人がいた




よく見たらバレー部の及川たちだ、




ほんと、どこにいても目立つな…




あなた「フフ笑」



俺には関係ないと思って通り過ぎようとすると、聞き覚えのある声が聞こえた…大好きな声だ、間違えるわけない



でも、なんで?



そう思って及川たちに近づくと、その中心にいたのは、



菅原「……あなた?」




あなた「え、スガさん!?」




あなただった




なんで、及川たちといるんだ?




まずなんで制服じゃないの?



頭の中が疑問でいっぱいになる



及川「爽やかくん!!」



及川の声で我に返った



それで、いつも通りの笑顔で話す



菅原「なんで、及川たちとあなたが一緒にいるの?それと、あなた、制服はどうしたの?」



岩泉「今日俺たちも部活休みでよ、烏野まで迎えに行った」



は?なにそれ?いつの間にそんなに仲良くなったの?



オフの日にお出かけするほど?



意味分かんない…



及川「制服はね、クレープ落として汚しちゃったから俺達が服選んであげたの☆」



だめだ、頭が追いつかない



じゃあ、今あなたが来てる服は及川たちにもらった服ってこと?



あなた「……スガさん?大丈夫ですか?」



菅原「ん?なにが?大丈夫だよ、帰ろうかニコ」



大丈夫じゃない、あなたのせいで全然大丈夫じゃないよ……




及川「え、もう連れて帰っちゃうの!?
もう少し一緒にいさせてよ!」



…うるさいな



菅原「…なに?ギロ」



4人「(え、練習試合の時と人違くない!?)」



岩泉「な、なんでもねぇ!俺達も帰るから!」



及川「ま、またね!あなたちゃん!」



あなた「あ、服ほんとにありがとうございました!大事にします!ペコリ」




菅原「俺達も帰るかニコ」


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あなたside

結局スガさんはショッピングモールまで迎えに来てくれた



でも、様子が変…いつものスガさんじゃない



笑顔も、いつも通りに見えるけどちょっと違う




なんていうんだろう、いつもより




怖い…




菅原side

及川たちといるとは思わなかった




一緒にいるところを見て腹が立った



『嫉妬』したんだ



一緒にいるのが俺じゃなかったことに



分かってる…俺に嫉妬する資格はない



だって、付き合ってるわけでもないんだから…



でも、俺は結構アピールしてるつもりだ



なのに、あなたは全然気づいてくれない



菅原「ねぇ、あなた?」



あなた「はい?」



菅原「俺、あなたのこと好きだよ」



……え、何言ってんだ俺、



違う、いや、違くないけど、



今言うつもりじゃなかったのに、



俺は、自分で言うのもなんだけど、あなたに好かれている方だと思う



でも、それは『先輩としての好き』であって、『男としての好き』じゃない




それが分かってるから、今まで言えずにいたんだ





『好き』





この、たった一言で今の関係が終わってしまうと思うと怖くて言えなかった




あなたはなんて答えてくれるんだろう