第127話

連絡
4,529
2020/07/25 14:06
侑side

急にサムがあなたなんて呼ぶから照れてしもうたやないか!



照れとる顔も可愛ええなぁ…



侑「俺も!俺もあなたって呼ぶ!」



あなた「えぇ!?」



侑「ダメなんか?」



あなた「いや、むしろ嬉しいですけど!」



侑「ほんならよかった!」



それにしてもオムライス美味いわぁ!



あ、そや



侑「今更やけど、今日はどないしたん?」



なんで駅で困ってたやんやろ?



しかも音駒って東京やろ?



あなた「それがですね…」



高校は宮城で、東京帰ろうとしたら寝過ごして兵庫に来たってことやな?



そしたら豪雨のせいで運転休止か……



侑「あなたも災難やなぁ」



あなた「ほんとですよね…」



治「家には連絡入れたんか?」



サムがそう聞くとあなたの顔がどんどん青ざめていった



(ガタガタ!!)



カバンから携帯を取り出して通知でも確認しとるんか?



あなた「あ、あの…」



侑「どないしたん?」



あなた「携帯を充電させていただいてもよろしいでしょうか…」



…そんなことかいな!




侑「ええで!ちょっと待っといてな!」



あなたside

やばい、お兄ちゃんにも大地さんにも何にも連絡を入れてない…



しかも、充電がなかったってことは向こうからも繋がらないって訳で、



どうしよう警察とかに連絡してたら…!




とりあえず充電したら真っ先にお兄ちゃんに連絡しなきゃ!



侑「ほら持ってきたで!」



あなた「ありがとうございます!!」



しばらく待たないとな…



あなた「あれ?治さんどこ行ったんですか?」



侑「多分風呂や!」



お風呂か!



(ピカッ)



あ、電源ついた!!



プルルルルルプルルルルル


『お兄ちゃん📞』



……早いよ。



あなた「出てもいいですか??」




侑「ええでええで!充電したままやないと無理やろ?ここで話したらええ!」



優しいなぁ



(ポチッ)



あなた「もしーー」



黒尾「あなたか!?今どこだ!無事なのか!?」



あなた「お、お兄ちゃん落ち着いて!」



黒尾「落ち着いていられるか!それで今どこだ!」



あなた「あ、あのね!」



全部説明したあと、



黒尾「そういうことなら今すぐ迎えに行くから!そこで待っとけ!」



あなた「え!?今外土砂降りだよ!?」



この中迎えに来るなんて絶対に事故になる!



黒尾「あなたを1人にできるか!」



あなた「私なら大丈夫だyーーーー」



「あー、もしもし?」



黒尾「あ"?誰だ?」



侑さんに携帯を取られた。



侑「うちなら大丈夫なんでお気になさらず。
ちゃんと面倒みますんで。ほな。」



黒尾「あ、おい!まtーー」



(ポチッ)



侑「ほれ、電話終わらせといたで」



…すごい笑顔で言ってくるけど、お兄ちゃんの後が怖いなぁ、



お母さんに連絡しておけば大丈夫かな…



プルルルルルプルルルルル


『大地さん📞』



出た、第2のお兄ちゃん…(?)



(ポチッ)



あなた「も、もしもーーー」



澤村「あなたか!?今どこなんだ!?
黒尾から駅にあなたが来ないって連絡入ってたぞ!」



あなた「そ、そのことなんですけど…」



澤村「…あなた?」



あなた「ご、ごめんなさい…」



お兄ちゃんより怖いかもしれない…



澤村「とりあえず、家の人に変わって?」



あなた「あ、今家を出てしまっていて…


あ、」



侑「もしもし?家の人ですー。」



澤村「は、はぁ!?」



侑「なんやねんうっさいわぁ」



澤村「え、失礼ですがご年齢は?」



侑「高校2年やけど?」



澤村「高校生!?ちょ、今すぐ迎えに行きますので」



侑「あんた何言うとるん?外めっちゃ土砂降りやで?あなたのことなら心配せんでも大丈夫やから俺らに任せとき」



…大丈夫かなぁ?



治「なにしとるん?」



あ、治さんか



あなた「あ、それが、部長に連絡を……



って治さん!?服きてくださいよ!!」



お風呂上がりだから!?しょうがないかもだけど上半身裸で出てこないで…



澤村「ちょ!?今裸とか聞こえましたけど!?ていうかもう1人いるんですか!?」



侑「あーもー大丈夫やから心配せんでええで。ほなな。」



(ポチッ)



治「ツムお風呂行かんのか?」



侑「今から行くわ!
あ、あなたはあとでもええか?」




あなた「あ、全然いつでも大丈夫です!
すみません!気使わせちゃって…。」




侑「気にせんでええよ。
ほんなら俺先に入ってくるな。」




あなた「はい!!」












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