第117話

お迎えです
白布side


午前中の途中からあなたの代わりに烏野の3年生がマネージャーの仕事をしてくれてた




あなたはどこ行ったんだ?




白布「あの、すみません。」




清水「はい?」




白布「あいつ…あなたはどこ行ったんですか?」




清水「あなたちゃんは、ドリンクの粉を買いに行ってくれてるの。お昼休憩までには帰ってくると思うわ。」




白布「そうですか。」




あいつ、初めて会った時も迷子になってたけど大丈夫か?



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菅原side


(お昼休憩)

あなたが他の学校のマネージャーをやってると思うと胸がもやもやする




あなたは俺らのなのに…




って、肝心のあなたはどこ行ったんだ?




菅原「清水ー!あなたは??」




清水「あなたちゃんね、足りない物を買いに行ってくれてるんだけど、お昼休憩までには帰ってくるって言ってたのに…」




澤村「あなた大丈夫か…?」




あなた1人で行ったのか!?




心配だな…




菅原「あなたのことだから迷子になってたりして!」




冗談のつもりで笑いながらそう言ったら




プルルルルプルルルル




誰かの携帯がなった




澤村「…あなただ」



澤村「もしもし?」



まさかほんとに迷子とか言わないよな?



澤村「はぁ!?迷子??」



…そんな気はしてた



迎えに行った方がいいよな



澤村「それで今どこだ!?」



澤村「今から迎えに行くから、絶対にそこ動くなよ…?」



ガチャ




澤村「…迷子の男の子を助けたら自分が迷子になったらしい」




あなたらしいな。




澤村「俺、あなた探してくるから、あと頼んでいいか?」




菅原「俺が行く!!どこにいるって?」




バンッ!




大地にあなたがいそうな場所を聞いてたら食堂のドアが勢いよく開いた




天童「けんじろー!?どこ行くノ!!」




白鳥沢のセッターが走って出ていくのが見えた




今はお昼休憩で、全員が食堂に集まってる




大地の声が大きかったらから聞こえたのか?




あなたを探しに行ったのかもしれない…




なんでかは知らないけど連絡先も知ってて、休みの日に2人で出かけて、




なんだかんだ仲良いみたいだし




澤村「スガ…?大丈夫か?」




菅原「あ、大地!大丈夫だよ!」




澤村「それで、あなたなんだけど…」




菅原「それならもう大丈夫なんじゃない?
白鳥沢のセッターくんが行ったみたいだし!」




澤村「…スガはそれでいいのか?」




菅原「…は?」




澤村「いや、いいならいいんだ。」




あの子は常に冷静でしっかりしてるから大丈夫だろ…?




大地は何が言いたかったんだろ




























俺は、この時はまだ、あなたを探しに行かなったことを後悔することになるなんて思ってもいなかった…



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白布side


澤村「はぁ!?迷子!?」




お昼休憩になり食堂に行くと、烏野のキャプテンが携帯に向かって叫んでいた




迷子?今、迷子って言ったのか?




バンッ!




天童「けんじろー!?」




迷子って言葉を聞いて、食堂を飛び出した




体が勝手に動いたんだ




今までの俺だったら無駄なことに体力は使いたくないし、




どこにいるかも分からないやつを探しに走ることなんてありえなかった




でも、あいつは、







あなただけは、







他の誰でもない、俺が見つけてやりたいと思った



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あなたside


大地さん怒ってたなぁ、




迷子の男の子助けて自分が迷子って、




あなた「我ながらほんとバカだよな…」




ここどこか分からないし、




でも、絶対動くなって言われたしな、




大地さんが探してくれてるのかな?




??「(ハァ…ハァ、)…あなた!」



…誰かに呼ばれた?



ん?烏野のジャージじゃない…














あなた「白布さん!?」




なな、なんで、なんで白布さんが!?




やばいやばい絶対怒られるよ…!




白布「(……ハァ、)あなた、」




あなた「はいぃ!」




白布さんの腕が私の方に伸びてくる




もも、もしかして叩かれる…!?




思わず目を瞑ると、




フワッ


ギュッ




あなた「え…?」




白布「…心配した。」




目を開けると、白布さんに抱きしめられていた




あなた「し、白布さん…?」




耳元で白布さんの息づかいが聞こえる




白布「(ハァ…ケホッ、)」




…こんなになるまで私のことを探してくれたんだ、




あなた「白布さん…」




白布「(ケホッ…)んだよっ…」




あなた「…ごめんなさい」




白布「謝るくらいなら最初から1人で出かけるんじゃねぇよ、心配するだろ…




最後の、白布さんは聞こえないように言ったかもしれないけど、




今は近いから聞こえちゃうんだよね…




やっぱり優しいな




あなた「はい!」




白布「うわ!バカお前!いきなり大声出すな!」




あなた「すみません、」




白布「ったく…ほら帰るぞ」








さっきまで寂しいと思ってたのが嘘みたいに、気持ちが一気に明るくなった気がした