第135話

マネージャー
4,652
2020/11/21 12:36
あなたside

北「ほな、そろそろ練習再開するで。」



全員「「「「「「はい!」」」」」」



私はドリンクでも作りに行こう!



「侑さん、ボトルってどこにありますか?」



侑「あなたがドリンク作ってくれるんか!?
俺練習頑張るなぁ!」



北「あなたが作るドリンクやなくても頑張れや。」



侑「うっす」



侑さんの緩んでた頬を、一言で引き締める北さん。



北さんには逆らえないんだなぁ。



北「あなた。」



「ひ、ひゃい!」



か、噛んじゃった…。



北「なんや、緊張しとるんか?」



だ、だって、北さんがまとってるオーラが…



あ、圧がすごい!



北「ボトルはあそこやで、人数多いけど頼むな。」



「はい!お任せください!!」



北「元気あってええな。」



(ポンッ)



ポンって、頭ポンってされた…



しかも笑顔で。



北さんの笑顔を見て、少し顔が熱くなるのが分かった。



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治side

北さんの笑顔、えらい久々に見たなぁ。



俺らでも滅多に見れへんのに…



あなた見とると自然と笑顔になるもんなぁ。



俺は、その北さんの笑顔を見て少し顔が赤くなったあなたを見逃さなかった。



…俺も、あなたを照れさせたいわぁ。



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あなたside



(シャカシャカシャカシャカシャカシャカ)



さすが強豪校。



部員の人数も多いんだなぁ。



作るドリンクの量も多くて、腕が痛くなりそう。



まぁ、ドリンク作りには慣れてるから全然余裕だけど!



「ふぅ、よし!」



やっと全員分のドリンクを作り終わった。



そろそろ休憩かもしれないから急がないと…



『ねぇ!』



声がした方を向くと、きれいな女の子3人と目が合った。



「…私、ですか?」



『あんた以外に誰がいんのよ!』



確かに周りには私と目の前の女の子3人だけ。



「えーっと、何か?」



初めましてだと思うんだけどなぁ…



『なんで、治くんのジャージを着て北さんと登校してるのよ!』



「……はい?」



『しかもバレー部のマネージャーって、一体どんな手使ったのよ!!』



どんな手って言われましても…



『侑くんと治くんは女嫌いで有名だっていうのに!』



そうは見えなかったけど、



あ、でも初めて会った時はすごい嫌そうな顔されたっけ?



『聞いてんの!?』



(ドンッ!)



「いっ…」



肩を押された。



そんなに痛くはなかったけど、反射的に声が出てしまった。



『私たちがどれだけ言ってもマネージャーになれなかったのに!なんでどこの誰か分かんないあんたがなれるのよ!』



だから、そんなこと私に聞かれても分からないんだってば…



相手にしてる場合じゃない、いつ休憩になってもおかしくない時間だ。



ドリンクを持っていかないと、



「誰か知らないですけど、ドリンク運ばないといけないので失礼します。」



体育館への道をふさぐように立っている3人の横を通ろうとした。



(ドサッ)



…今、確かに誰かの足に引っかかった。



ボトルが辺りに転がっていく。



『そんなドジでマネージャーの仕事なんてできる??』



そっちが転ばせたくせに、



そう思ったけど、無視してボトルを集めた。



最後の1個を掴もうとした時、



(ガッ!)



「…っ!!」



ボトルを掴もうと伸ばした手を踏まれ、



もう1人の子にボトルを奪われた。



「…返してください。」



自分でもびっくりするくらい低い声が出た。



その声を聞いて少しびっくりしたように見えたけど、



『あんたにマネージャーの仕事はできないわよ!』



すぐに余裕な表情に戻って、ボトルの中のドリンクを私にかけた。



(ポタ…ポタ…)



自分にドリンクがかけられたと分かるまで少し時間がかかった。



どうしてマネージャーの仕事をしているだけでここまでされないといけないのか、



治さんのジャージも汚してしまった。



なにより、ドリンクを待ってる選手にドリンクを届けられないことに腹が立った。



「…ふざけないで、



『え、なに??』



「ふざけないで!!私が治さんのジャージを着て北さんと登校したことも!マネージャーの仕事をしていることも!あなた達に何の関係があるの!?」



手を踏まれながらも、目線だけは3人の方に向けて怒鳴った。



「マネージャーになれなかった…?
ドリンクを待ってる選手がいることも考えられずに、そのドリンクを私にかけるような人がマネージャーになんかなれるかぁ!!」



ここまで言って、やっと私の手が自由になった。



もう一度3人の方を見てみるけど、目が合わなかった。



3人の目線の先には、



侑「…お前ら、何してんねん。」



治「これだから女は嫌いなんや。」



すごく怒っている侑さんと治さんがいた。





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大変長い間休んでしまいごめんなさい!!



いろいろありお休みをいただいてました…。



その間も、お気に入り登録やいいね、コメントなどの通知があり、とても嬉しく思っています!



気づいたらお気に入り登録が500に達していて、もう感謝しかありません!!



久しぶりにお話を書いたので、文章がおかしい所があるかもしれません!!🙇‍♀️



これから毎日!



……とは言えませんが、投稿していくつもりですので、引き続き読んでくれると嬉しいです!



待っていてくれた方、本当にありがとうございます!


ひな☀️🌿












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