第105話

小さな変化
5,521
2020/06/13 12:52
~5日目~

澤村「ペナルティー行くぞ…」



「「「「「「うぃす…」」」」」」



……いや、もう、なんていうか、




うん、




あなた「なかなか、勝てないですね…」




清水「やっぱり、この合宿中に新しい攻撃を完璧にするのは難しいかなぁ」




谷地「(…早く、日向と影山くんの新しい速攻が見たいなぁ…)」



━━━━━━━━━━━━━━

(練習試合終了)


木兎「へいへいへーい!あなた!自主練だぞぉ!」



ガシッ



あなた「私は今日は烏野のとこ行くんです!!!!」




木兎「なに!?」




ちょ、離して…!




あなた「大地さーん…!!泣」




木兎「ちょ、あなた!それはずりぃぞ!?」




ずるいもなにもあるかぁ!



澤村「木兎?今日くらいはこっちに返してくれよ?」




木兎「…はい、」




パッ




やっと離れた!!




あなた「さ!大地さん行きましょ!!」




澤村「おう」



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木兎「(……。)」




赤葦「木兎さん何やってるんですか」




木兎「澤村にあなたとられた…」




赤葦「え、」




木兎「(しょぼくれモード)」




赤葦「(…めんどくさいな。)」



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~烏野のところ~

ガラッ


田中「大地さん遅いっすよ!」



澤村「すまんすまん」



あなた「お疲れ様です!」



菅原「え、あなた!?今日はこっちなのか?」




あなた「はい!今日はっていうか、ずっと来たかったんですけど、お兄ちゃん達に捕まってて…」




田中「うぉぉー!!疲れ吹っ飛んだぜ!
やるぞぉーーー!!」



元気だなぁ笑



西谷「あなた!お前、トスできるか!?」




あなた「西谷先輩!昨日はありがとうございました!
トスですか??」




西谷「気にすんなよ!
トスだ!」



…トスかぁ、できなくもないけど、得意でもないんだよなぁ




あなた「一応できますけど、スガさんみたいにキレイには無理です…笑」




スガさん、ほんとに1本1本丁寧でキレイなんだよなぁ…




西谷「上手に上げられればいいんだ!
ちょっと教えてくれ!」




アタックラインから踏み切って空中でトスだもんな…





あなた「はい!私にできることなら!」




バァン!!



清水「行きます!」



ポーン



パシュ



菅原「…っ!?」



今、スガさんのトス上げたあとの着地おかしかった…



足ひねったかな?




澤村「まだ合わないなぁ」



田中「もうちょっと早めのタイミングっすかね?」



清水「そろそろ、夜ご飯行かないと。」




澤村「もうそんな時間か…」




菅原「じゃ、今日はこの辺にしとくか!!」




やっぱり、歩き方もおかしい…



お風呂入ったら聞いてみよう


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菅原side

~烏野の部屋~

…足ひねったか?



考えられるとしたらあの時だけど、



テーピングした方がいいんだろうけど、正しいやり方なんて…



コンコン


縁下「…あなた?どうした?」



あなた「スガさんいますか??」



縁下「待ってて」



縁下「スガさん」



菅原「ん?どした?」



縁下「あなたが呼んでますよ」



…あなたが?




どうしたんだろう




菅原「あなた!どうした??」




あなた「あの、ちょっと来てもらってもいいですか??」




菅原「あ、うん」



スタスタ



そう言って、ちょっと行った先にある椅子に座った



菅原「それで、どうした?」




あなた「あの、足、怪我してませんか?」




…え?




なんで分かるんだろう





大地にも、旭にもバレなかったのに




菅原「ん?なんのことだ?」




あなた「…嘘つかないでください。
最後のトス上げた時、着地がいつもと違いました、足ひねりましたよね?」




全部あってる、




あなた「テーピングやるので、足出してください!」




菅原「え、でも、」





あなた「遠慮しないでください!!ほら!」





菅原「ごめんな、お願いします」




あなた「はい!」


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すごいキレイにやってくれた…




歩いても痛くないし、すごいな




菅原「さっきより全然痛くない!ありがとな!」




あなた「はい!私だってマネージャーなんですからね?頼ってくださいよ!ニコ」




マネージャー…か、




菅原「おう!」




あなた「また明日の朝、足の様子聞きますからね!暴れちゃダメですよ??」




菅原「田中と日向じゃあるまいし大丈夫だよ笑」




あなた「フフッ笑ですね!
おやすみなさい!」




菅原「おやすみ!」




部屋に戻っていくあなたの小さな背中が、





いつにも増して頼もしく見えた…





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