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第6話

#6
木乃葉
じゃじゃん!どうだ!似合うか!!
月人
あぁ‥‥‥可愛い。似合ってるよ。
いや、まじで。その無邪気な笑顔で「可愛い。似合ってるよ。」は神。

‥‥‥じゃなくて。
木乃葉
でも、これ貰っちゃって良かったの?
私が着ていた着物はボロボロだからと言って、月人は新しい着物を私にくれたのだ。

この落城の地の地下にあった着物らしく、少しほこりっぽいけれどとても綺麗な着物だった。
月人
俺は女じゃないから。木乃葉こそ、それはかまだけど良いのか?
木乃葉
うん!むしろこっちの方が動きやすいし良い!
月人
そっか。
月人は嬉しそうに笑った。
‥‥‥分かりやすいなぁ、この人。
木乃葉
あ、そういえば‥‥‥昨日夕飯に惑わされたけど、ここは何ていう所なの?
石の上に座る月人に、私は問いかける。
月人
神無月かんなづき。地名の由来はよく分からない。
神無月‥‥‥‥つまり十月。うん、よく分からない。
月人
そういう木乃葉こそ、何でケガレの杜に来たんだ?ケガレがうじゃうじゃいるって分かってて入る馬鹿はそういないし。
遠回しに馬鹿って言ったな、こいつ。
月人
何で木乃葉は、ここに来た?
‥‥‥昔から、私は演技が下手だ。
笑いたいのに、上手く笑えない。

きっと、私も分かりやすいのだろう。
月人
‥‥‥訳ありってやつか。
月人は何かを察したように、薄笑いを浮かべた。
月人
安心しろ、何も聞かない。
私の頭をくしゃっと撫でると、月人は森の方へ歩き出した。
木乃葉
‥‥‥どこ行くの?
すると月人は、にかっと笑って答える。
月人
特別な場所。






















月人が歩いて行った森をぬけると、そこには広い丘がひろがっていた。

‥‥‥付いてきて良かったのかな?
月人
あそこ、絶景だから行ってみて。
月人は丘の先を指差して笑う。
私は月人の言う通り、丘の先を目指して小走りした。
木乃葉
わぁ‥‥!
そこに広がっていたのは、月人の言う《絶景》では表せない程のものだった。

空は雲一つ無い蒼天の青。
夏の匂いを残した少し冷たい秋の風。
遠くにある山まで広く、ずっと続く青々とした木。

丘の下は崖になっていて落ちたらひとたまりもないが、こんな素敵な景色を見られるのならばずっとここにいたいと思える程の景色だ。
月人
な?絶景だろ。
そう言った月人の横顔は、とても綺麗だった。
木乃葉
私‥‥‥ここに来て良かったのかな。特別な場所なんでしょ?
すると月人は私の目を見て、それからふっと笑った。
月人
うん、特別。木乃葉は特別。
木乃葉
特別‥‥?私が?
月人
あんな悲しい顔されちゃ罪悪感あったから。これ見たら笑ってくれると思って。
月人は私の頬にそっと触れる。
月人
木乃葉は笑ったよ。特別に見せて大当たりだ。
月人
木乃葉は笑顔が一番。
この人‥‥‥天然たらしだったりします?

女の子に恥じらいもせず「可愛い」とか「笑顔が一番」とか言えるってどんな神経してるんですか月人さん。
木乃葉
‥‥‥ねぇ、月人。
私は息をゆっくりと吐いて、それから大きく息を吸った。
木乃葉
私の話、聞いてくれる?
すると、月人は静かに頷いた。


この話をする気になったのは、ただの気分だ。
でも、話して後悔することはないだろう。

だって‥‥‥
木乃葉
私はね‥‥‥
月人だから。

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月渡 雫
入賞者バッジ
月渡 雫
《 テスト期間突入。低浮上確定。テスト滅びr((殴 》 最近、小説更新するので精一杯です。(更新も危うい)なので‥‥‥はい。笑 コメント返信とか更新された作品を読むとか‥‥‥そういうのは少し遅くなります。 浮上していても更新された小説を読まない時もあるので予めご了承ください。 サブ垢↓ user/50cfe3+ 〖連載中〗 ・その先に、僕らはいない。 ・地獄ゲーム ・ケガレの杜 〖専用タグ〗 #月渡る お知らせは「月渡ってるお知らせ」をご覧あれ!← プロフィール画像を変える速さ尋常じゃない。 ( 訳 飽きっぽい。 ) フォローさんは尊敬様!! 読者様には感謝感激!!。+゚(*ノ∀`) (。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3 昔のプリ小説へ? #いや、昔よりもいいプリ小説へ。 #未来のプリ小説へ。 #無断転載駄目絶対 (私が言えたことじゃないけど‥‥‥。) #変人同盟 #変人同盟(最強) #天才同盟 #天才同盟(仮) #天災 #くるみ会社 秘書(社員Aから昇格) #ずっと親友同盟 #大好きだよ Twitterはこれよ。    ↓ @cross_moon_drop ※不定期更新。 ※変人の極み。 ※“厨二病”爆発中。 ※発狂は常日頃。 ※時たま深夜テンション。 ※今日も貫くマイペース。 よろしくお願いします_(._.)_
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