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第7話

#7
その日は、私の十五の誕生日だった。
木乃葉
おはよー。
私は目を擦りながら家の近くにある井戸へと顔を洗いに足を運び、そこにいたお父さんに朝の挨拶をした。
おおっ!木乃葉ー!
お父さんは嬉しそうな顔をして私に抱き付く。
木乃葉
ロリコンジジイ‥‥‥
だ、誰がロリコンだ!俺は木乃葉と華乃葉かのはとお母さん一筋だぞ!!
木乃葉
あはは、そんなの知ってる。
お父さんはこの若さで村長となったのに、いつもこんな調子で村の皆からも呆れられている。

けれど、誰よりも慕われている自慢の家族だ。
さーて、今日は木乃葉の誕生日だからな!きっと華乃葉の作った朝飯はいつもより美味いぞ!!
木乃葉
ふっふっふ‥‥‥お父さん、それは違うな。
笑顔なお父さんに、私はいたずらっぽく笑った。
木乃葉
華乃葉のご飯は毎日美味しいのだよ!!
何!?く、くそ‥‥‥この俺が負けただとぉぉぉ!?
華乃葉
朝っぱらから何言いあってんの馬鹿ダブル。
私と同じ栗色の髪と深緑の瞳をした女の子が、むすっとしながら家の台所から出てくる。

私の三才年下の妹、華乃葉だ。
馬鹿ダブルとは何だ!木乃葉は天才だぞ!!
華乃葉
そこは「俺は馬鹿じゃない」って言うところでしょ。どんだけ親馬鹿なのお父さん。
そう言って溜息を吐く華乃葉は、小さい頃に病気で死んでしまったお母さんに性格がよく似ている。
まぁ、いわゆるツッコミ役だ。

私はどうやらお父さんの血が濃いらしく、性格がお父さん似。
華乃葉
あ、お姉ちゃん。今日の朝ごはんは秋刀魚さんまの塩焼きだけど良い?いつも通りだけど‥‥‥お姉ちゃん、好きだから。
華乃葉は基本的に、家事全般をしている。
お母さんがいないという理由もあるけれど、長女である私がお父さんの跡を継がなければいけないという理由が大きい。

私がお父さんの跡を継ぐと言うと、いつもお父さんは「跡なんて継がなくて良い。お前の好きな生き方をしろ。」と言う。

でも、そんなお父さんだからこそ跡を継ぎたいのだ。


この村‥‥‥長月ながつきの村長は代々、鬼姫様の怒りを納める為の舞である《鬼神きしんの舞》を年の初めに踊らなければならない。

私はその《鬼神の舞》を踊れるように今までお父さんに教えてもらっていたが、未だに最後まで踊れたことがない。

お父さん曰く、「《鬼神の舞》は成人にならないと踊れるようにはならない」らしい。
木乃葉
カノの作ったご飯は何でも美味しいから駄目なんて言うはずないよ?カノのご飯は世界一!
顔を洗いながら、私がそう言って笑うと、華乃葉は嬉しそうに笑った。
華乃葉
‥‥‥買い被りすぎだよ。でも、ありがと。
うわぁ‥‥‥この笑顔は天使でしょ。
さぁーて!朝飯にするぞー!
お父さんはいつもみたいにわっはっはと笑って私と華乃葉の背中を押した。
木乃葉
カノのごっはんっ!カノごっはんっ!
私は陽気な声で笑う。
華乃葉
美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど‥‥‥‥これ以上は恥ずかしいからやめてぇぇぇ!
華乃葉は両手で顔を覆った。


いつもの朝。

何の変哲も無い日常。

変わらない大好きな家族。


















それが壊れるのは、一瞬だった。




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月渡 雫
入賞者バッジ
月渡 雫
《 テスト期間突入。低浮上確定。テスト滅びr((殴 》 ヘッダーは塾の休み時間で描いた一発描き。 右にカボチャらしきデフォルメが。←え ┼────────────────────────┼  あせってはいけません。  ただ、牛のように図々しく進んで行くのが大事です。  【 夏目 漱石 】 ┼────────────────────────┼ 〖連載中〗 ・その先に、僕らはいない。 ・地獄ゲーム ・ケガレの杜 〖専用タグ〗 #月渡る お知らせは「月渡ってるお知らせ」をご覧あれ!← プロフィール画像を変える速さ尋常じゃない。 ( 訳 飽きっぽい。 ) フォローさんは尊敬様!! 読者様には感謝感激雨霰!!。+゚(*ノ∀`) (。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3 昔のプリ小説へ? #いや、昔よりもいいプリ小説へ。 #未来のプリ小説へ。 #無断転載駄目絶対 (私が言えたことじゃないけど‥‥‥。) #変人同盟 #変人同盟(最強) #天才同盟 #天才同盟(仮) #天災 #くるみ会社 秘書(社員Aから昇格) #ずっと親友同盟 #大好きだよ Twitterはこれよ。↓ @cross_moon_drop サブ垢↓ user/50cfe3+ ※不定期更新。 ※オリジナルのみ執筆。 ※変人の極み。 ※“厨二病”爆発中。 ※発狂は常日頃。 ※時たま深夜テンション。 ※今日も貫くマイペース。 よろしくお願いします_(._.)_
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