「 有岡さん 」
有「 ん? 」
「 私ここにいていいんでしょうか 」
有「 どしたの?なんかあった? 」
なんか辛くて思ってないことを
思わず言ってしまった
「 あ、いや!今の忘れてください 」
有「 無理すんなよ 」
急に男になってちょっとドキッってした
「 はい! 」
そう言って無理に微笑んでその場を乗りきった
涼「 おーい!朝ごはんできたぞー 」
山田さんの声を聞いて体が拒否したのか
そこから動けなくなった
それで部屋にずっとこもってると
コンコン __ 。
涼「 入るぞ 」
「 え 」
山田さんがドアを開けた瞬間
私は顔を見たくなくて部屋から逃げて
知念さんたちがいる1回にいった
「 知念さん! 」
私がおっきい声でそう叫んだから
ビックリしたのか目をまんまるにしてこっちみてる
侑「 ど、どした!? 」
「 学校行きましょ 」
私がもう必死すぎて心配してくれたのか
私の言うとおりにしてくれた
侑「 車用意するね 」
「 いや 」
侑「 ん? 」
「 あるき、歩きがいい 」
山田さんの香りがする車は嫌だった
侑「 じゃ、いこ 」
「 はい 」
そう言って優しく手を繋いでくれた
有「 まって!!俺も行くー 」
伊「 おれもー 」
もう片方の手を繋いでくれる有岡さん
まだ髪の毛がボサボサな状態で眠そうに
歩いてる伊野尾さん
「 ふふ、笑 」
侑「 やっと笑ったね笑 」
「 へ? 」
侑「 んーん 」
気にかけてくれてたのかな、
有「 ねぇ、はやくいこー 」
「 うん! 」
みんなの前だとなんか自然に笑えた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。