テテside
俺もうすうす気づいてた…
あなたは血が繋がっていない兄ちゃんが〝好き〟 ってことを──
あいつとは幼なじみで、1番あいつの事を知ってる。
なのに急にあいつがでてきてっ…
そりゃーあなただって、俺よりずっと長い時間あいつといるんだから好きになるに決まってる。
でも、俺はあなたが好きだった──
急に塩になるところとか、1人で頑張って悩みを押しつぶしてみんなに笑顔で振る舞うところとか──
ほんとにあなたのすべてが〝大好き〟だった──
だから、ごめんね?
あなた。
仮として無理やり付き合わせて、それに──
あなたのファーストキスまでとったんだ──
あなたには、『嫉妬大作戦』なんて言ってるけど、
1つはあなたの兄ちゃんに嫉妬してもらうことが一番。
どうやって嫉妬してもらえるかって?
見せ付けてやるんだよ。
あいつにな──
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。