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第22話

#21
118
2020/09/09 07:07

「こちらです。」



俺はテーブルの上に全ての証拠写真を並べた。



「写真……ねぇ。」


「こんなの……有り得ないわ。合成よ!」



はあぁ!?



合成!?



こんな親がいるものなのか……





「先生、これどうやって撮られたんですか?」


やっぱり……聞かれるよな。



「すみません、隠しカメラを仕掛けさせていただきました。」




「隠しカメラ?それは学校の判断で?」


「いえ、自分が勝手に行ったことです。」


さすが桐島社長。


核心をついてくる。


「そんなこと……してよかったのですかね?」



「いえ……でも、苦しんでいる生徒がいるんです!僕は少しでもその子たちを救ってあげたいんです。」


お願いだ。


伝わってくれ。



「で?どうしろと?」


「私達もきちんと学校で当人を踏まえ話し合う予定ですが、ご家庭でもきちんと話してもらえないでしょうか?」


「……とりあえず、今日は帰ってくれませんか。麗華とまた話して連絡するので。」



桐島社長……少なくとも、この母親よりは話が通る。


「分かりました。ご連絡、お待ちしております。」






よかった……



桐島、本当のことを話してくれる……よな。



アイツは根は良い奴だ。



分かってくれるはず。




久堂、月城……もう少し頑張ってくれ。

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