小学生の時、君は1人だった
君は絶対に1人だった。
1人ぼっちは寂しいよね……
よし……
〜授業中〜
それは1枚の手紙。
その手紙には、
『僕と友達になって欲しい』
そう書いた。
そしたらすぐに手紙が返ってきた
『よろしくお願いします』
と、書かれていた
そう、思ったのもつかの間……
なんで……莉犬くんが……?
嘘……
嘘だ……あの子が言うはずない……
でも……
信じていたのに……
この子が……本当に言ったの……?
こんなにいい子が……
僕はどうしたら……
〜次の日〜
キーンコーンカーンコーン
ハンカチが無い……
あれ刺繍が入ってる大切なやつ……
でも……今外雨だぞ……しかも雷鳴ってる……
仕方ない。
そう思っていた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
仮病なはずない。
だってあの子は、きっと、いい子だもん。
優しい子だよ。
そう思った時……
『ガララッ!!!』
僕らがみたのは、
髪も服もびしょ濡れになった
今にも倒れそうな
莉犬くんだった。
〜保健室〜
泣きそうになりながら話した。
ギュ……と抱きしめた。莉犬くんの体は濡れてたけど、少し暖かかった。
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棚からハンカチを出した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。