いつの間にかベッドに横になってた。
あ、きっと優太にぃが運んだんだ。
優太にぃの声だ。
きっと寝かされた瞬間に起きたんだ、自分。
てか、そこにいんじゃん。
ん?廉もいる。
寝たフリでもしておこ。
なんて考えてたらさ、
へ?
全然、理解ができない。
嬉しいけど…
廉は大切な友達としか、思った事がない。
しばらくたったら、
優太にぃが、
そんな事言うから、聞かない方がいいんだって、わかってるけど…
聞いちゃって…。
信じられなかった。
優太にぃとは血が繋がってないんだって。
ショックだった。
これからどうしていけばいいんだろうって。
しかも、優太にぃがうちのこと好きだなんて言い出して…
そっか…。ほんとの、兄じゃないんだ…。
優太にぃ…なんて、
そんな言葉、言っていいのかな……
うちは、死んだお母さんとお父さんとも血が繋がってない。
優太にぃとも、繋がってない…。
本当の親が、他にいるんだ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。