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第1話

岸家
3,055
2018/07/21 15:23


『キキィーッ』










「お母さん!お父さん!ねぇ!!起きて、!」



「母さんっ、父さんっ!」







……









何か異変があったわけじゃない。


ただただ普通の、1日だった。


だけど…




私とお兄ちゃんが、お留守番をしていたら



「おいっ!お前らの親が……ッ」



そう言いにきた、お母さんのお兄ちゃんの、ようちゃんが…



「え?ど、どうしたの?ようちゃん。」



「どうしたの?」



まだ6歳という、小さい私と、

13歳の、お兄ちゃんが、疑問をうかべる。



「お前らの親が……交通事故に、あった…」



「交通、事故…?」


お兄ちゃんは、パニクっていて、
私なんか、声すらも出なかった。



急いで病院に向かい、お母さんとお父さんのいる病室に行った


ちゃんと、生きてたんだ…



「お母さん!お父さん!よ、よかった…」


不安だらけだった私は、嬉しさに満ち溢れて、気持ちがコントロールできなかった。



「すいません、ちょっと、よろしいですか?」


ようちゃんがお医者さんに呼ばれ、別室でお話。


誰もが、助かった。よかった。って、思ってたんだ。



「ごめんねぇ〜、迷惑かけて。」

「ちょっと、車がぶつかってきてよ」



「危ねぇじゃん。ほんっと、よかった…」


少しだけ、思春期ですか?って感じの対応ばかりするお兄ちゃんも、

さすがにそんな状況じゃいられなかったみたい。



「いつ退院出来るの?お母さんとお父さんいないと、私寝れないもんッ」


「いつだろうねぇ〜」


「ようちゃん!ようちゃんに聞こう!」





そうして別室に向かった。





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