第8話

男らしさ。
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2018/08/13 06:45
あなた

あのッ……いや!…や、やめて…ッ…

うるさい。大人しくしてればいいんだよッ…!


そう言って、口をおさえてくる。


あなた

やぁ…ッ!



そして、何も身動きとれない状態に。


フッ。こんな遅くに1人で居るのが悪いんだよッ

そういった途端に、上から殴り掛かろうとする拳が





あぁ…もう、ダメだ。



きっともう、命はもう、
















ない。





おりゃあッ…!!!
あなた

ッ……!!



あれ…





痛くない…?




どうして…??




そして目を開くと、




あなた

優太にぃ!?なん、で…

優太にぃ
優太にぃ
なんで勝手に居なくなってんだよ!
心配すんだろぉがッ…!!!
あなた

ごめん…なさいッ…

チッ…


知らない男は、優太にぃが現れたことで、走って逃げていった。



そして、私が地面に落としたお菓子たちを見て、


優太にぃ
優太にぃ
はぁ…。お菓子なんか、俺が買って来るっつーの!まず言えよ。なんで言わなかった
あなた

だ、だって…皆とはしゃいでたし、コンビニ近いしいいかなって…

優太にぃ
優太にぃ
コンビニ近くても…こうやって襲われてんだろうが!はぁ…もう…ッ…
あなた

ごめん…。

優太にぃ
優太にぃ
俺が守るって決めたんだ…。こんな事なったら、俺が……あぁ…もうっ!
あなた

え…?

優太にぃ
優太にぃ
あ、ぁ…うぅ…お前はうっせぇ!
ほら、乗れ…

そう言って、背中を私に向けてくる





いつぶりだろう。私が優太にぃの背中に乗ったの。








なんだか、気持ち良くて。








優太にぃの背中は、すごく男らしかった。




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