第8話

第8話(746字)
441
2020/01/10 13:46

紗彩と両親に沢山「ごめんね」と言った後、悪魔と天使さんは私の元へやって来た。
天使
天使
花澄ちゃん、そろそろあっち死後の世界へ帰りましょう
悪魔
悪魔
天国へ行くか、地獄へ行くか。選ばないとな
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
......分かった
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
あと少しだけ、あと1分でいいから時間をくれる?
天使
天使
ええ、良いわよ



早足で私は紗彩と両親の元へ向かう。
最後に、私の思いを伝えよう。例え聞こえなくたって。
紗彩
紗彩
グスッ......
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
紗彩、大好きだよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
今までありがとう
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
沢山沢山助けられた
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
これからは私じゃなくて、自分自身を助けてね。私が死んだのは紗彩のせいじゃないから
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
本当にありがとう


次に、両親の元へ

お母さん
花澄......
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
お父さん、お母さん
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
親不孝な娘でごめんなさい
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
めったに会えなくたって、大好きだったよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
産んでくれて、育ててくれて、ありがとう




















,
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
終わったよ
天使
天使
そう、じゃあ帰りましょう
悪魔
悪魔
おい、待て
天使
天使
どうしたの?
悪魔
悪魔
花澄、お前......
  













,
悪魔
悪魔
泣いてるぞ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
......え?
天使
天使
あら、本当......
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
なんで....だろっ......

そう言われると、貯めていたものが一気に溢れ出るように頬に熱い液体がつたった。


_花澄@カスミ_
花澄カスミ
今までこんなこと......なかったのに......

上手く言葉が話せない。
一言一言言うのに時間がかかって、つっかえてしまう。




なんで自分が泣いたのかなんて、分からない。
でも、心が暖まって、涙が止まらなくなっている。
今まで泣けなかったのに。という混乱と温まる心が不思議で私は暫くの間、泣き続けていた。









天使
天使
さぁ、今度こそ帰りましょう
私がやっと泣き止んだ頃、天使さんがもう一度言った。
悪魔
悪魔
もう大丈夫だな?
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
うん、大丈夫
私達は光る扉をくぐった。

最後に一言
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
ありがとう
と呟いてから。

プリ小説オーディオドラマ