紗彩と両親に沢山「ごめんね」と言った後、悪魔と天使さんは私の元へやって来た。
早足で私は紗彩と両親の元へ向かう。
最後に、私の思いを伝えよう。例え聞こえなくたって。
次に、両親の元へ
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,
そう言われると、貯めていたものが一気に溢れ出るように頬に熱い液体がつたった。
上手く言葉が話せない。
一言一言言うのに時間がかかって、つっかえてしまう。
なんで自分が泣いたのかなんて、分からない。
でも、心が暖まって、涙が止まらなくなっている。
今まで泣けなかったのに。という混乱と温まる心が不思議で私は暫くの間、泣き続けていた。
私がやっと泣き止んだ頃、天使さんがもう一度言った。
私達は光る扉をくぐった。
最後に一言
と呟いてから。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。