第9話

第9話(954字)
436
2020/01/10 14:44
私達は光る扉を通り、死後の世界へ帰ってきた。
天使さんがクルリと私の方を振り返り、問いかける。
天使
天使
さぁ、花澄ちゃん
天使
天使
もう一度聞くわよ
天使
天使
貴方は"天国"へ行きたい?
悪魔
悪魔
それとも"地獄"に行きたい?
悪魔
悪魔
花澄の好きな方を選べ
天使
天使
私達は否定しないわ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
じゃあ、私は_____

















































私は悪魔と階段を歩いていた。長い長い、先が見えない階段を。
悪魔
悪魔
......まさか花澄がこっち・・・を選ぶなんてな
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
うん、自分でもびっくりしてる


あの時私が選んだのは_____















地獄へ行くことだった。
天使さんにも悪魔にも、何度も「本当にいいのか」と聞かれたが、私の意思は変わらず、「地獄へ行く」と言った。
そして今、悪魔は私を地獄へ連れて行ってくれている。
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
今までの私だったら、絶対に天国を選んでいたと思う
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
最初はなんで地獄へ行くのか分からなかったもん
悪魔
悪魔
じゃあなんで、地獄を選んだんだ?
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
それはね、自分がどれだけ酷いことをしたか、分かったから
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
私は今まで、酷いことされて生きてきた
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
死ぬ事で皆が喜ぶと思ってた
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
世界は、馬鹿げてると思ってた
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
でもさ、違ったんだね
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
どんな人が死んだって、悲しむ人は必ずいる。私だってそうだから
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
悲しんでくれている人だって、少なからずいた
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
世界は馬鹿げてなかったね
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
地獄へ行くのは、その罪償い
悪魔
悪魔
......そうか
悪魔
悪魔
花澄、変わったな
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
うん、自分でも思うよ
悪魔
悪魔
世界は馬鹿げてなんかない
悪魔
悪魔
それが分かった花澄なら、大丈夫だ
悪魔
悪魔
お前なら、幸せになれる
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
地獄で幸せなんてあるの?
私は少し笑いながら言う。
悪魔
悪魔
あぁ、あるよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
どんなこと?

























,
悪魔
悪魔
花澄は今から、悪魔になるんだよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
......え?
悪魔
悪魔
俺と同じになるんだ
悪魔
悪魔
俺だって、世界は馬鹿げてると思ってた
悪魔
悪魔
花澄と同じだったんだよ
悪魔
悪魔
花澄と同じ体験をして、地獄を選んだ
悪魔
悪魔
そして、悪魔になったんだ
悪魔
悪魔
驚かせるかもしれないけどな
悪魔
悪魔
今俺は幸せだよ
悪魔
悪魔
同じ思いをもった花澄なら、きっと幸せになれる
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
......そっか
悪魔
悪魔
花澄、ここだ
悪魔が指さしたのは大きな扉。
悪魔
悪魔
じゃあな、ここをくぐればサヨナラだ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
悪魔、ありがとう
悪魔
悪魔
幸せになってこいよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
絶対幸せになってくるよ
_花澄@カスミ_
花澄カスミ
じゃあ、バイバイ!
悪魔
悪魔
あぁ、さよなら

私は手を振って、扉をくぐった_____














「私が死んだら」-END-

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