髙橋 side
あなたの体を軽々しく上げるみずっくん。
そのままソファに寝かせてあげたいけれど
この部屋にはソファなんてない。
仕方なく少し隅にあなたを寝かせることにした。
すると、みずっくんがこっちに布団を被せてきた
井上『優斗、あなたの隣にいて看病してやれ
シンメなんだからさ』
「え!? ちょっ、」
ちょっとという言葉を、先生の はじめるよ ~ という声が見事に遮った。
仕方なく布団をあなたに掛けて隣に座って優しくお腹を一定のリズムで優しく叩いてみる。
細くなりすぎた腕に脚。
本当に食べてるのか不安になっちゃうくらいあなたの体は細すぎるんだ。
すごく汗をかいてるのを見ると相当我慢してたんだろうな。
それにこんなことになる前に1番に気づけなかったのが一番の後悔。
「ごめんな、、気づいてやれなくて、」
『ううん、 大丈夫、だ、よ、、?』
少しトロンとまだ目覚めたばっかのあなた。
『ゆうぴ、1番に心配して声かけてくれたんだから、それだけでも嬉しかったよ、?』
一定のリズムで叩いてた手を握ってくれたその手は少し暖かった。
『ゆうぴの手暖かいからずっと握ってる、、、』
「はいはい。てかあんまり無理すんなよ?」
『うん、』
「迷惑かもとか負担かけたくないもんとか要らない。
突然倒れたりするとそっちの方が余計に負担だかんな、?」
『うん、、』
「だから、なんで言って?」
「あなたをな、あの人に任されたんだから俺。だからさ、って、、寝てるし、笑」
さっきまで少し苦しそうだった顔が今は和らいでる気がする。
シンメになった以上、俺はちゃんとあなたを守るんだから。
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いちごパフェ🍓 さん リクエスト。
ありがとうございました (><)❤︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!