第7話

1人の存在
912
2018/11/03 07:37
※ このお話には退所したメンバーが出てきます
見る場合は自己責任でお願いします。
本人様とは無関係です。

































































私の中にまだ忘れられない人がいる、
その人の名前は『羽場友紀』

彼は私の中で最高の人だった。
出会った当初。女の子のだった私はJrの中で少し冷たい目線で見られることが多かった。
けれど彼はいつも 『ほらいくよ?』『帰り道一緒でしょ?なら帰ろうよ』
私に積極的に話しかけてくれた、
そのおかげでいろんな人に話しかけてもらえるようになった。

2015年に私、井上、涼くん、そうやん 、友紀の5人でHiHi Jet のローラースケートのグループが出来た。
先輩達に負けないように私達はHiHi Jetの武器とも言えるローラースケートの技術を磨き上げてきた。
友紀とは一緒にずっと練習し続けてきてくれて、いつもこう言ってくれた
『困った時はお互い様だから』って、

そして2人は約束したんだ
『デビューするんだ』なんて

いろんな先輩に
『2人は仲いいね』とか 『2人が羨ましい』なんて言われたりするのがすごく嬉しかった。

けれどJrにやってくる試練。
それは チーム編成。

2016年に案の定 HiHi Jet にもチーム編成はあった。
けれど5人から4人増えて9人体制の
HiHi Jets になった。

ゆうぴ に 浮所 に 玲央くん に 作ちゃん 頼もしい人ばかりが来てくれてすごく嬉しかった分、みんなに負けないように頑張らないと。
と言う気持ちが強くなった。
今まで以上にスキルを上げる私について来てくれるように来たのは友紀だった。

『あなたもっと、ここキレないとね』
『ここミスらないように気をつけよ!』

なんて優しく声をかけてくれる。

そしてまた来たチーム編成。
ユニット名が HiHi Jets から HiHi Jet に戻る事になった。
私はその時、あの6人に戻るんだ、、 なんて思ってた。
けれど実際は違った。
呼ばれたのは
井上瑞稀 橋本涼 真野あなた 猪狩蒼弥 髙橋優斗 だった
友紀の名前がなかった、

私にとっては物凄く大きなショックだった。
ゆうぴ が入ることが嫌だったわけじゃなかった。
でもどうして 友紀が抜けなきゃいけなかったのかそれだけが腑に落ちなかった。


直談判をしに社長室へ向かおうとすると
瑞稀や涼、そうやん達から止められた。
友紀とレッスン時間が被らず会えない日々が続いた。

一緒に撮影してたのに今では友紀がいない。
時間も被ることが無くなっていた。

私の心の中に大きな穴が出来たみたいで何も手につかなかった。
食べることも勉強もローラースケートも
何もかも全て。



そんな私を救ったのは、友紀だった、


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