心配しないでくださいって、、、
無理だよ、、、、、
だって、、、、
そう言って笑うあなたの笑顔は、
いつもと違うんだもん。
口角は上がりきっておらず、
目じりのシワもない。
変わらないのは、純粋な瞳だけ。、
そう言って、顔を合わせて笑いあった。
すると、急に咳き込むグクくん。
どうしよう。ナースコール、、?
お願い。助けて、、、、、、
私は急いでナースコールすると、グクくんの手を握った。
苦しそうにするグクくんを見て、私は涙が止まらなかった。
この時初めて、グクくんは私の前で、弱音を吐いた。
相当辛いのだろう。
この辛さが、私に乗り移ってしまえばいいのに。
私はナースコールを押したのに、先生と、看護師数人が一斉に来た。
そんなに重症なの、?
ねぇ、いやだ。。
どこかへ運ばれていくグクくん。
私は既にパニックになっていた。
『落ち着いてください。』
看護師さんが私に何度も言う。
無理だよッ………
グクくん……まだ
だめ……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。