いつもよりワントーン高くて甘い声を出すスア。
演技上手いんだなㅋㅋ
俺は涙を出るのを必死に堪えながら
そう告げた。
そういい、素早く出ていくヌナ。
これでやっと
ヌナに別れを告げられた。
結果的にヌナには辛い思いをさせてしまったけれど、
いつか、未来のヌナが新しい恋を見つけられるように。
俺の選択肢はきっと間違ってない。
自分にそう言い聞かせ、
外で待機してくれたスアを中に呼ぶ。
俺は
初めて涙を流した。
背中をさすってくれるスア。
後悔は、
ない。
俺はこの一週間が
人生で1番幸せだった。
きっとこの世界の中で誰よりも幸せだった。
…
手紙はスアが届けてくれるらしい。
もう俺はヌナに会う顔がないから。
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。