第84話

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2020/09/13 12:03
あなた

はぁ……




吐き気は止まらないし、





じっとすることもできない。













神様……………












医者
医者
ミンさん、、、、
あなた

先生、!!!
グクくんは!

`










黙り込む先生。















なんだか、嫌な予感がした。














医者
医者
残念ながら………





`










医者
医者
先程、亡くなられました…………







1番聞きたくなかった言葉。
















私は頭が真っ白になって、







その場に崩れた。











医者
医者
大丈夫ですか、!





大丈夫なわけない。





だけど私はまだ、実感が湧いてない。











まだ生きてるって心のどこかで思ってる。











あなた

会わせて下さい。

医者
医者
では、こちらへ…








受け入れられるかな。












私は、重い足を引きずって、先生についていった











医者
医者
どうぞ…








目の前には白い布を被せられたグクくん。














さっきまで一緒に話してたじゃん。






さっきまで、笑ってたじゃん。








さっきまで、、、、




ねぇ、、、、








起きてよ…








冷たいグクくんの手を握れば、

実感は、嫌でも湧いてくる。







私は涙を流した。





止まらなかった。





周りに人がいても、恥ずかしいとか、そんなこと考えられないほど、



苦しくて、辛くて、


さっきまでこの手は温かかったのに。












グクくんの眠った顔を改めて見つめてみる。












その顔は、酷く美しかった。














私は腹を括って、グクくんに別れを告げ、













家に戻った。













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