第6話

病気
681
2020/03/24 13:26
スンチョル
スンチョル
なんの病気か、聞いてもいい?
あなた

急性...白血病って言ってました。





急性白血病...

正常骨髄を占拠して正常な造血を阻害することで正常血液細胞の減少をおこす






あなた

最初は熱でした。風邪だと思った。痣ができるようになったと思ったら、貧血が多くなった。

スンチョル
スンチョル
...
あなた

まあ、いいんです。やりたいこともなかったし。

スンチョル
スンチョル
ご両親は?
あなた

喧嘩別れ。私のことなんて一切気にしてない。

スンチョル
スンチョル
そう...か........治療は...?
あなた

受けないでいいかなーって。楽しいままがいい。別に思い残すこともないし、死ぬのは怖くない。

スンチョル
スンチョル
僕は....君に生きて欲しいけど....
あなた

え?

スンチョル
スンチョル
ほら、せっかく仲良くなれたから。
あなた

あ.....うん。ありがとうございます...。

スンチョル
スンチョル
僕はね、看護師をしてるんだ。
あなた

そうなんですね...

スンチョル
スンチョル
だから、ちょっとでもあなたさんの助けになれれば嬉しいなあ。
あなた

....。ありがとう、ございます...。

スンチョル
スンチョル
今日はもう遅いから、うちで寝ていいよ。お布団ひくね?
あなた

でもっ....

スンチョル
スンチョル
ん?
あなた

悪いので...帰ります....

スンチョル
スンチョル
いいんだよ、倒れそうな女の子を1人にする方が怖いw
あなた

....すいません...

スンチョル
スンチョル
僕は明日夜勤だから大丈夫。仕事前に送っていくよ。
あなた

ありがとうございます...。

スンチョル
スンチョル
そういえばどこの病院?
あなた

SVT病院です。

スンチョル
スンチョル
あ、そこ僕の職場だ〜!




どうしてこの人はこんなにも親切にしてくれるのだろう。



この人はなぜ私を見る時


















そんなに寂しそうな顔をするのだろう...。


















それを知るのは、もっとあとの話。













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