夜勤の日から、返事が未読のまま。
忙しいのかな。
あの日ちょっと話をしただけの相手だもんな。
もう、忘れちゃったのかな。
すると
〜♪
画面を見ると「スンチョルさん」
その名前をみただけですごく心が踊った。
スンチョルさんからの電話を切って外に出た。
スーパーによって、ネギや卵、果物、飲み物を買って、
向かう先は
ピンポーン
ガチャッ
スンチョルさんはソファに横になった。
呼吸がなかなか苦しそうだ。
お粥...食べられるかな.......。
お粥を作って持っていくと、
スンチョルさんは汗をかいて寝ていた。
きっと熱が高いのだろう。
そっとおでこに手を当てると
うっすら目を開けるスンチョルさん。
腕をぐっと引かれ立ち上がろうとした私は
バランスを崩してスンチョルさんの体の上に乗っかる。
顔を上げると、
ちゅっ
マスク越しに、キスされた........?
スンチョルさんはそのまま目を閉じて、再び寝てしまった。
ドキドキしているのは、
なんのせい?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。