汗をかいたスンチョルさんの体を拭くことになったんだけど...
上半身脱いだスンチョルさんの体は
しっかりとした筋肉がついていて、
私は背中側にいるのに、それだけですごくドキドキする。
このドキドキが、スンチョルさんに伝わりませんように...。
タオルを手渡すと、スンチョルさんに手首を掴まれる。
何を言われたのか、
訳が分からなかった。
思考が停止して、
ちょっとずつ理解していくと共に
自分の顔は熱くなっていった。
スンチョルさんの元を離れてお湯を替えにふろ場に行く。
早くこの顔の熱さが引きますように...。
---スンチョル---
あーあー...行っちゃった。
自分で前を拭いているとカトクがくる。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!