第22話

22
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2020/09/13 01:47
あれから毎週3日病院に通っている。


最初の頃はスンチョルさんが一緒に行くって駄々を捏ねてたけど


これ以上迷惑はかけられないし


できる限り今まで通り働いていて欲しい。











夜、ひとりじゃないと言うだけですごく安心する。











そんな生活が3週間ほど続いた。









看護師
看護師
あなたさんー!今日も抗がん剤やってくね。
あなた

お願いします。







私は徐々に倦怠感を覚えるようになった。



食事も、スンチョルさんの前では普通に食べるけど、食欲なんてなくて、トイレで出した。



具合が、悪い。









看護師
看護師
あなたさん?体調悪かったらナースコール押して呼んでね!
あなた

....はい。ありがとうございます。





精一杯の笑み。











そうして私は眠りについた。











看護師
看護師
あなたさん〜終わったよ〜!
あなた

ん......

看護師
看護師
あなたさんっ!?
あなた

ゴホッゴホッ......

あなた

うっ......

看護師
看護師
先生呼んでっ!!!!



何が起きた?


なんだ?











ああ、まただ.......











また、血が出てきたんだ.....













あなた

いやだっ.....嫌だ死にたくないっ......







そう言って頭を抱えた時、


手に違和感があった。














あなた

私の.............かみのけ.......っ...

看護師
看護師
あなたさん落ち着いて!!!大丈夫よ!すぐに先生来るからね!!!!!!
看護師
看護師
スンチョルさんもすぐに呼ぶからっ!!!
あなた

....ないでっ....

あなた

スンチョルさんはっ....呼ばないで......

あなた

これ以上っ....心配かけられないっ.....

あなた

お願いしますっ......

医師
医師
あなたさーん!すぐに楽になるからね〜!!!
看護師
看護師
先生お願いしますっ











そこからはただただ泣いていた。














死にたく、ない。











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