第7話

おデート
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2019/09/13 16:41
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>>>>MINHYUKside



「……んん、あ、さ…?って、ヒョンウォナ、起きて」
「……ぅん〜おはよ〜ぉ」

どうやらあの後、俺達は寝てたみたい。
昨日のヒョンウォナの言葉、正直凄くカッコ良かった。
素直に嬉しくなったから素直に身体も反応してしまった。

ヒョンウォナが言ってくれた言葉だから、大丈夫。

「あっ、やっば!もう昼の1時じゃん!」
「えぇ〜もー?」
「ほら!見て!昼ご飯になるけど、どっか行く?」
「え、仕事無かったっけ、今日」
「昨日と今日は休みだよー」
「あ、そっか。んー…そうだなぁ。折角だし、デートだな」



デートって…。久しぶりじゃん。



「えっ、いいの?」
「映画館でいい?ほら、前言ってたさ、あの映画。」
「……いいよっ、」

なんだろ、すっごい照れちゃう。

「あっ。てかお前、薬持って行けよ〜。俺だって久しぶりなんだからさ。ほら。抑えれないもんがあるかもしんねぇし?」
「やめてって、照れるから、」
「っぁ〜〜かわいーなーもー。……ほら、薬飲んでこい」
「う、うん!」

どこのバカップルだよ って思ったけどそれ以上に幸福感が勝った。

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『では〜間もなく〜上映です』


俺達は今、映画館に居る。

席に着いて映画を見る前のドキドキを2人で感じながら、
内心、俺はヒョンウォナの姿にドキドキしながら、
上映を今か今かと待ち侘びていた。

そんな中で鳴ってくれたのは館内アナウンス。

俺達は顔を合わせて " やっときた " とこの瞬間を噛み締めた。

映画の内容はとある男女のしがないラブストーリー。

俺はあの男役をヒョンウォナに当てはめて、
女役を俺に当てはめて映画を観てたよ。



いや、俺ヒョンウォナ好き過ぎな。



そして映画はクライマックス。
男女二人が、画面の中でキスをする。

「っ…んんッ!」
「っ、はぁ。お前が考えてた事くらい分かるわ、ばーか」

ヒョンウォナは、映画の中の男女がキスをする瞬間を見計らって、
俺にキスをしてきた。

痛み止めを飲んでいて正解だった。いや、それ以前に心臓が張り裂けそうな勢いで高鳴った。

………てゆうか、俺が考えてた事って、はぁ?!

「や、やめろよ!!って、どうゆう事だよ!俺の考えてた事ってええ!!」
「るせぇな映画がだろ?」
「あっ…」

ヒョンウォナのせいでしょ。

俺は周りの人にペコペコと頭を下げた。
それを見て笑ってるヒョンウォナ。

本当に頭のおかしなカップルだと思う。

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「ふぅー疲れたァー!でも楽しかったね!」
「おう、そうだな〜」

また行こうね?と俺が次の予約を入れる時に気が付いた。
ヒョンウォナの顔色が悪い。

そういえば帰りの電車でも口数が少なかったような…

疲れたのかな?

「ヒョンウォナ?顔色悪くない?」
「えぇ。そうか?」
「大丈夫?」
「大丈夫だろ、疲れたんだと思うわ」

ヘラヘラ笑って " また行くぞ " って言われたけど
何故か笑えなかった。

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