第35話

小心者
955
2020/06/05 01:00
wato side
今、隣にあなたがいる。

観覧車の中で2人きり。











…ねぇ。

これ、チャンスだよね




頂上で言うんだっけ?

よし、言うかな…
叶芽(あなた)
わぁ、もうすぐ頂上だよー!
wato
……。
どうしよう……
叶芽(あなた)
wato…さん?
wato
あぁ、ごめん。
叶芽(あなた)
どうしたの?
wato
ちょっと考え事しちょった。
叶芽(あなた)
そっか。
一瞬、あなたの顔が歪んだように見えた。
ごめん、今はいつもの俺ではいられない。







あと少しで頂上だ……。
wato
俺、ずっと前からあなたの事が好きでした。
叶芽(あなた)
わー!見てみてー!頂上ついた!
あ……。折角頑張ったのに……。
叶芽(あなた)
あれ?何か言った?
wato
ううん、なんも。




俺、本当は臆病な小心者なんだ。

あなたの知ってる俺は俺じゃない。



今度こそ、ちゃんと伝えるんだ。
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あなたside



聞こえてたよ。
ごめん、聞こえてないふりして。

でも、そうするしかなかったの。







駄目だよ、watoさん。

私なんかのことを好きになったら。









自分から振った人のことを
まだ想い続けてるなんて、ほんと最低だよね。


わかってる、わかってるんだけど……。







ごめんなさい、watoさん。
私はまだあなたの想いには答えられない。
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作者
はい、まさかの展開(なのか?)
赤髪のとも
俺らの出番まだぁー?
あちゃみ
まだぁー?
作者
そう!次回はこの2人でるよ!
作者
じゃ、ばい!

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