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─ 5年前 ─
母が誰かと電話をしていた。
会話の内容から、男の人だと思われた。
私はてっきり父と電話をしている、と
勘違いしていた。
そうして、6時半。
母は家を出た。
その時私は父と母が会う約束していると
思っていたので、父は帰ってこないのだと
思っていた。それなのに
ガチャ
私が変な告げ口をしたせいで
父に母の浮気がバレてしまったのだ。
父に家を追い出された私と母は
ボロボロのマンションに仮住みした。
私は母に責められた。
耳のことや、告げ口をしたこと。
そして、私自身も自分の事を責めた。
なんで私、耳がいいんだろう。って。
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道を歩いていると、そんな声が聞こえた。
私はその声に耳を傾けた。
さっきよりもはっきりと聞こえてきた。
空耳なんかじゃない。
右から聞こえてくる。
私はその声に少し近づいた。
私は恐怖で声が出なかった。
片方の男が何か液体の入った試験管を
軍手で持ってきた。
指紋でバレないように………か。
私はもう死ぬんだ。
覚悟を決めて目を固く瞑った。
その時………！
ｽﾊﾟｱｱｱﾝ(*^^)=======つ)∵)･∴'.
お母さんは男の人2人を殴り飛ばした。
そして、さっきの試験管を素手で持って＿＿
騒ぎを聞きつけた警察が母を連れて行こうとした。
母はパトカーに乗った。
私はその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
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その後watoさんはずっと私を
抱きしめていてくれた。
watoさんの温もりで、私は眠りに落ちた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。