第3話

頑張り屋さん Part 2
702
2022/07/19 09:58
🐹💛 side ___

朝目覚ましの音で目が覚めた

うっすら目を開くと少し頭がヅキヅキと痛む

体を起こそうにも体は鉛のように重くて起き上がれない

まぁご飯もあまり食べてなかったし睡眠も疎かだったからこうなることは自業自得だ

だからといって今日の大事な会議を休めない

僕は重い体を起こして顔を洗って着替えて家を出た

会社まではタクシーで向かう

予め呼んでおいて良かったと昨日の自分を褒めた

タクシーに乗るとすぐに眠りについた

次に起きた時にはもう会社に着く頃だった

運転手のおじいさんに代金を支払ってお礼を言ってタクシーを降り会社へ入る

時計を見ると道路が混んでいたのかいつもよりも少し遅めで集合時刻のギリギリだった

エレベーターに乗って35のボタンを押す

扉を開けると大きなエキシビションパネルに僕達のキャラクターが映っている
🐹💛
すいません。遅れました
🐱💗
るぅと!?大丈夫か?
さとみくんの一声でみんなが一斉に僕の方を向く
🐹💛
えっと……遅れちゃいました……?
🐐💙
いやいや!違うよ!
🐶❤️
るぅちゃん熱ある?
莉犬が少し背伸びをして僕の額に小さな手を当てる

莉犬の手はひんやりとしていて気持ちいい
🐶❤️
あっつ!
🐑🧡
これスタッフさんから借りてきたで〜
いつの間にかスタッフさんから借りてきた体温計をジェルくんに渡される
🐹💛
いやいや、僕熱なんてないですよ?
🐱💗
ないなら測れるだろ
🐹💛
あの……えっと……
ほらほらと言ってころちゃんが脇に体温計を挟んだ

しばらくすると音が鳴って出してみると想像以上の数値が表示されている
🐱💗
何℃?
🐹💛
へ…平熱でしたよ
🐑🧡
るぅちゃん嘘わかり易すぎやわ〜
🐱💗
嘘ついても意味ないだろ
🐱💗
怒ったりしないから出してみ
そう言われて大人しく体温計をさとみくんに渡す
🐱💗
38.6……こりゃしんどいわな
🐹💛
僕しんどくないですよ!
🐐💙
るぅとくんそんな真っ赤な顔で言われても説得力ないよ?
🐶❤️
るぅちゃんこっちで少し休も?
🐹💛
はい……
熱を見るとズシッと体がまた重たく感じて莉犬に促されて近くのソファに腰掛ける
🐱💗
るぅと寒いか?
🐹💛
はい 少しだけ
🐑🧡
まだ熱上がりそうやな〜
🐹💛
あの……!会議しないと…!
🐐💙
会議よりるぅとくんが優先だよ
🐹💛
でも……
🐶❤️
少し時間遅らせてもらってるから今は少し身体休めよ ニコ
メンバーの言葉に甘えて少しソファで休むことにした

少しすると段々と睡魔が襲ってきて気がつけば夢の中へ意識が遠のいて行った

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