あなた 「むね、はって、生きてね」
スッ←目を閉じる
あなた!!!
蛍 「あなた!」
蛍 「ねぇ!どうしたのさ!」
蛍 「目、覚ましてよ…」
山口 「ツッキー…」
蛍 「やま、ぐち…」
山口 「ナースコール、しなくちゃね」
蛍 「…うん……。」
ビビビビビ←ナースコール
木兎 「あなた…うぅ…」
赤葦 「木兎さん…」
赤葦 「あなたっ…」
医師 「あなたさんっ!」
看護師 「悪いけど、一旦部屋から出てね」
看護師 「ごめんね」
―――――――――――――――――――――――
木兎 「あ、ばあちゃん」
祖母 「光太郎!あなたは?」
木兎 「大丈夫だよ…」
祖母 「!………そう……。」
医師 「入ってきてください」
医師 「意識を失っただけです」
医師 「もう時期目を覚ますでしょう」
医師 「ですが…このままだと危ないです」
医師 「早めに手術を行いたいのですが…」
医師 「海外へ行かなければなりません。」
医師 「ま、あなたさんの意思しだいですけどね…」
医師 「もうそろそろ、見舞いの終了時間です。」
医師 「早めにお帰りになさってください」
医師 「意識が戻りましたら、連絡致します」
木兎 「あかーし、帰ろ」
祖母 「泊まっていかないの?」
木兎 「うん。明日も部活だし…」
祖母 「そう…気をつけてね」
木兎 「おう」
木兎 「じゃあな」
赤葦 「さようなら」
―――――――
祖母 「蛍くん、忠くん、送っていくわ」
蛍 「!ありがとうございます」
忠 「ありがとうございます!」
祖母 「いいえ〜」
祖母 「あなたを、よろしくね」
蛍 「…はい…!」
―――――――――――――――――――――――
1月-春高初戦-
病室では_______
あなた 「蛍、お疲れ様」
あなた 「勝ったね…おめでと…」
テレビの前で泣きながら、
電話をしているあなたがいた。
蛍 「ありがと。次も勝つよ」
あなた 「!…うん!」
あなた 「けーい、」
蛍 「なに?」
あなた 「大好き!」
蛍 「ちょ、…僕も…///」
日向 「お?月島、顔赤いぞ〜?どした?」
蛍 「オチビは黙ってな」
日向 「んな!」
あなた 「ん?皆、そこにいるの?」
蛍 「え、うん。」
あなた 「スピーカーにして」
蛍 「ん、したよ」
あなた 「ありがと」
あなた 「皆さん、お疲れ様でした」
あなた 「テレビの前でしか、応援できないから…少し、寂しいです。」
あなた 「次も、勝とうね!」
部員 「おう!/うん!」
澤村 「円陣くもう!」
菅原 「お、いいじゃん!」
澤村 「それじゃ……」
烏野!!
ファイ!
オーー!!!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。