あの日から1週間。
ピッピッピッピッ
安「あなた。
はよ、起きてや。またかわいい笑顔見せてや。」
あなた(ビクッ!)
安「あなた!?分かるか?
いま、先生呼ぶかんな!」
(ガラガラッ)
なんか、よーわからん処置してる、
医「あなたさん、意識は回復しました。
声、かけてあげてください。
しばらくしたら、話せると思います。
なんかあったらまた呼んでくださいね。」
医、看(ペコ。)
安「あなた〜。わかるー?
起きてくれてありがとな、」
あなた(ビクッ!)
あなた「…あの、………誰ですか?」
あ、やっぱり記憶が。。
安「あ、ごめん…なさい。
ちょっと、出ますね。。」
ガラガラ
安「あなた、やっぱり記憶無かったです。
僕のこと、覚えてなかったです。」
医「わかりました。じゃあ、ちょっと行ってきますね。」
安、医(ペコ)
あー。俺のこと覚えてないってことは、みんなの事も…。
一応、みんなに、連絡しておこ。
『ほんまかっ!起きたか。
そやな。やっぱ忘れてるやろな。』
横『俺、今から病院いくわ。』
関-横・安『俺(僕)も。』
ご飯に慣れさせるために、3日ほど入院することが決まった。
とりあえず、起きてホッとした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。