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|このお話はお姫様と王子様がいた時代の物語です |
「ちょっと、そこ邪魔」
💍「ごめんなさいっ」
謝っても嫌な顔をされる
ドンッ!
💍「痛っ…」
足で蹴られた
「あらぁ、ごめんなさい ププッ」
いつもと変わらない態度
もううんざり
お父様さえ生きていれば…
お母様は私が生まれると同時に亡くなった
そしてお父様も1年前に。
1年前までは幸せだったのに
神様は意地悪だから
ずっと幸せだった私に天罰をくだした
だけど、
お父様が最後に言った言葉
「この先不幸なことが続いたとしても
ずっとは続かない。幸せも同じだ。
だけどね、
幸せは必ずやってくる
だからその日まで信じて待っていて」
あの日約束したから
私はこうやって生きていける
「何突っ立ってんの?早く仕事してよ」
はぁ…
私はわざとらしく溜息をつき
この家のわがままなお姫様のお世話をする。
next✨
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。