そうLINEを入れた。すぐに返事が来た
3分後、滉介が来た
私は深く息を吸って吐いた。
空気も雲の流れも止まり、地球上の全ての物が止まった感覚を覚えた。
その時間は永遠とも思えるように長かった。
滉介は黙ったままだった。なぜなら私がまだ何か言うのを分かっていたからだ。
そのまま、力が抜けるように滉介の胸の中に収まった。
すごく暖かくて、細身なのにふわふわしているような気がする。
そう言いながら、ほっぺをぐりぐりする
そう言いながら頭を撫でられた。
すごく恥ずかしくて、動きが固まった。
あー殺したいくらい憎いけどすごく嬉しい
そんなこんなで付き合う事になったけど、別にあまり前と変わらないからいつもと変わらぬ毎日を2人で過ごしています。
【 END 】
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!