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第11話

約束の日
66
2018/02/05 14:49
香織
屋上。誰も連れて来ないでね
そうLINEを入れた。すぐに返事が来た
滉介
分かった
3分後、滉介が来た
香織
誰もついて来てないよね?
滉介
うん。大丈夫
滉介
それで話って?
香織
アホ、知ってるくせによ
私は深く息を吸って吐いた。

空気も雲の流れも止まり、地球上の全ての物が止まった感覚を覚えた。

その時間は永遠とも思えるように長かった。

香織
滉介の事が好き……
滉介は黙ったままだった。なぜなら私がまだ何か言うのを分かっていたからだ。
香織
でも、皆みたいな理想の恋人になれるかどうか分からない……。
滉介
皆みたいな型にはまったじゃなくていいよ。俺は香織のそうゆう所に惚れたんだから
香織
さりげなくかっこいいこと言うんじゃないの。このバカ
そのまま、力が抜けるように滉介の胸の中に収まった。

すごく暖かくて、細身なのにふわふわしているような気がする。
滉介
温かい?
香織
うるさい……温かい
滉介
素直じゃないな
そう言いながら、ほっぺをぐりぐりする
香織
やめろ。調子乗らないで
滉介
はいはい
香織
ッ─────!
そう言いながら頭を撫でられた。

すごく恥ずかしくて、動きが固まった。
滉介
アハハァ、可愛い〜
あー殺したいくらい憎いけどすごく嬉しい
そんなこんなで付き合う事になったけど、別にあまり前と変わらないからいつもと変わらぬ毎日を2人で過ごしています。
【 END 】

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