第86話

86.
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2022/11/18 23:30
...あ、いたいた。高倉
あなた
へーい、何でしょー?
...って、コイツ上司だった。
やば、同期と同じ感じで反応しちった。



お前に頼みがあるんだ
あなた
頼み...ですか?
あ、なんか触れないでくれてるみたい。
優しい人でよかったー。

お前の班に、
新入りを5人ほど入れたいんだが
あなた
新入り?...あ、もうそんな時期か
そーいえば、もう警察学校も卒業の時期だわな。
...私達も去年の今頃、卒業の準備してたな。
その前に景光   ヒロの両親殺した犯人捕まえたけど。




どうした?
あなた
あっ、別に何でも...。
新入りっすね、了解です
ああ、頼んだぞ
噂だとたしか...私らが色々やらかしたから、今年は規律が超厳しいんだっけ?
なんか申し訳ねぇな。
まぁその分、爆弾解体中に重装備を脱ぐ奴とかいないだろーけど。



...ほんと、そーだといいけど。



あなた
あっ、陣平
松田
よぉ
あなた
アンタんとこにも来るって?新入り
松田
ああ、来るっぽいな
あなた
アンタが新入りを手懐けてるところが
想像出来ねぇんだけど
松田
自分でもそう思うわ。
半端な野郎だったらぶっ飛ばす
あなた
あはは、お手柔らかに〜


新入りが入る。
僅かな楽しみもあるが、それはつまり足手まといになる可能性もあるっつーこと。
自慢じゃないけど、私と陣平、そして萩は配属されて1ヶ月も経たないうちに解体作業へと移された。
でも、私らと一緒にここに来た奴らの大半は、半年は経たないと解体作業をすることはなかった。
それも当たり前だ。
そうでなければ、萩みたいに死ぬ人間はいない。







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