それは、言うまでもなく一目惚れという奴だった。
ドンッ!
??)痛っ。
ふいにぶつかってしまった。
ごめんね?そう謝ろうとした時だった。
サラッ、、
黒い長い髪がなびいてその顔がこっちを向いた。
その子は俺の顔を見ると、驚いたかのようにそそくさと去っていった。
可愛かったなぁ。
態度は冷たかったけど、きっとシャイなんだろう。
そう思っていた。それから、朝の朝会で。
菊川あなた。そう紹介された。
嬉しかった。この子と一緒にこれから学園生活を過ごせるって。
クラスも一緒で、凄く。
でも、そう簡単にその子は振り向いてくれなかった。
俺が話しかけても、うん。そうだね。とかばっかり。
嫌われる事何かした?
そればかり考えていた。
でもあとから知った。その子は男の人が苦手だって。
それでも、もう遅かった。
あなたちゃんの事を好きな奴は沢山いた。
気づけばあなたちゃんは俺達スパドラのみんなや
あんな達の気の合う仲間になっていた。
そんな時にアーチ事件が起きた。
俺は何もできなかった。
あなたちゃんを守れなかった。
何も、できなかった。悔しかった。
自分の大切な人を守れない。その事がおれは情けなくてたまらなかった。
つよしや、はやて、こうきが守っているのに、、、、
今度こんな事があったら俺はあなたちゃんを守れるだろうか。
いや、
絶対に守って見せる。誰にも
あなたちゃんをとらせたりしない。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。